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ITALERI 1/72 La-5FN  完成日 2004年 5月15日

La-5FN 実機について
La-5シリーズは大戦中期に登場して約1万機も生産され、ヤコブレフ戦闘機と並んでソ連戦闘機の中核を担いました。技術的には前作LaGG-3の液冷エンジンを強力な空冷エンジンに換装して成功したもので、搭載しているエンジンの違いにより、La-5(無印),La-5F,La-5FNの3タイプに分かれます。本作例のLa-5FNはLa-5シリーズの最終生産型で、1,700馬力と強力な ASh-82FNエンジンを装備しており、機種名末尾の「FN」はこのエンジン型名から来たものです。実際、La-5FNは最大速度648Km/Hr となかなか高速で、運動性にも優れた佳作機だったようです。一説によれば、本機の登場により、ソ連は初めてドイツ戦闘機と互角の性能を持つ戦闘機を手に入れたとも言われています。液冷エンジンを空冷に換装して成功した例は世界的にもいくつか知られていて日本では五式戦が有名ですが、La-5の場合は基のLaGG-3よりもこのLa-5の方がずっとメジャーな存在に育ったため、「エンジン換装機」というイメージは薄いです。

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当時記
このキットを買ったのは1980年代中ごろと記憶しています。当時私はヤコブレフの初期ジェットに入れ込み、流れでレシプロのYak-3を買ったついでに同じレシプロのLa-5にも手が伸びたというわけです。制作に着手したのは1988年で、当時取り組んでいたKP1/72Yak-23の工作に手を焼き、ストレス解消の裏作としてこのLa-5とエレールのYak-3を弄っていました。翌1989年、Yak-23の完成とともに燃え尽きた私は15年の休眠期に入り、La-5とYak-3は半完のまま放置されます。そして迎えた2004年5月、模型作り再開のリハビリとしてLa-5とYak-3を仕上げました。速い人なら1日で仕上げるであろう1/72単発機に私が要した制作期間は16年です・・・(トホホ)。

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キットについて
[ITALERI 1/72 La-5FN] : 部品精度が高く、はめ合わせがピタ,ピタと決まるキットは組んでいてとても気持ちの良いものです。さらに程よいモールドで実感が高められ、全体のプロポーションが良好で、実機の雰囲気が良く再現されているとなればもう言うことはありません。私はこのキットはそういう優秀キットの部類に入ると思います。さすが美と芸術の国イタリア!(ITALERIはイタリアのキットメーカーです。) ただし、私自身大戦中のソ連機にそれほど詳しいわけではないので専門の方が見れば指摘事項があるかも知れません。(すみません、私には判りません。) またデカールは購入後およそ20年を経ているにもかかわらず、問題なく使えました。ちょっとフィルムが硬く糊が弱いように感じましたが新品でもたぶん同じです。このようにこのキットはストレスなく組める良キットです。ソ連機ファン以外の皆様も気分転換に作ってみてはいかがでしょうか?

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この作例の製作記はありません。


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