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MiG-9

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Amodel 1/72 MiG-9 完成日 2004年 8月13日

MiG-9 実機について
MiG-9はミコヤングレビッチ設計局初のジェット戦闘機であると同時にソ連初の本格ジェット戦闘機でもあります。ヤコブレフ設計局のジェット戦闘機Yak-15の方が少し早く完成していたようですが、Yak-15が大戦中のレシプロ戦闘機Yak-3のエンジンをジェットに換装しただけなのに対し、このMiG-9は1からのオリジナル設計です。当然性能はYak-15をはるかに凌ぎ、時速900Kmを超える高速。しかし機関砲の発射口を空気取り入れ口の前方に配置してしまったため、機関砲を発射すると火薬ガスを吸い込んでエンジンが止まってしまうという致命的な問題がありました。武器を使えない戦闘機に意味があるとは思えませんが、それでもMiG-9は生産され、部隊配備されます。当時、戦闘機のジェット化で西側に遅れをとっていたソ連としては、使えない戦闘機でもとにかく配備して虚勢を張るしかなかったのでしょう。
 

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当時記
私の、ソ連機に関する少しの知識は1982年に刊行された、航空ジャーナル別冊「ソ連ジェット戦闘機 (上)(下)」という本が基になっています。思えばこの本との出合いが私をソ連機ファンにしたと言えるでしょう。その本の中でMiG-9という飛行機の存在を初めて知ったのでした。こんな機体は未来永劫モデル化されることはないだろうと思い続けて19年後、2001年のある日何年かぶりで立ち寄ったとある模型店の店頭で見慣れぬ青いパッケージの小さなキットが目にとまりました。「え? これMiG-9だ!ウッハー・・」 脳内にモルヒネがほとばしり即買い。これがAmodel というキットメーカーとの出会いでした。こんなキットが手に入るのも東西冷戦が終結したおかげです。
 

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キットについて
[Amodel 1/72 MiG-9] : これが出戻り3作目となります。Amodel は世間ではあまり良く言われていないので心して掛かったのですが、意外にすんなり組み上がりました。主要パーツの嵌め合いは多少のすき間や段差がないではありませんが、おおむね良好です。凹モールドも比較的シャープで、このキットが Amodel の標準なら全然OK。(・・と思ったのですが後日 Amodel の他のキットを見てみると、このMiG-9が同社の中で例外的に出来が良いだけみたいです。) さて、このキット、機首の空気取り入れ口内部のエアダクトが実機に忠実に再現されています。それは良いのですがおかげで機首におもりを入れるスペースがあまりありません。けっこうテールヘビーなので効率良くおもりを入れないと尻が上がりません。私も仮組みして確かめたつもりだったのですが、士の字にして見ると見事に尻餅をついてしまいました。あわてて前脚庫内やコクピットの中にまでおもりを追加してなんとかぎりぎり尻上げに成功。やれやれ・・ デカールはキット付属のものがそのまま使えました。赤星の色味もシックで良い感じです。全体的に見てよくまとまった好キットだと思います。Amodel 初体験がこいつで良かった〜!
 

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この作例の製作記はありません。 


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