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Yak-3 Photo 1
Heller 1/72 Yak-3  完成日 2004年 5月15日

Yak-3 実機について
ヤコブレフ設計局初期の機体は機名と系統関係が入り組んでいて複雑です。まずYak-1が最初に登場した戦闘機であることは間違いありません。Yak-1と同じエンジンを搭載した高等練習機がYak-7,それをさらに発展させた多目的戦闘機がYak-9です。肝心のYak-3はYak-1を小型軽量化して格闘性能を向上させた純粋な戦闘機で、大戦中の最優秀ソ連戦闘機とする声も多く聞かれます。戦後はYak-3をベースにソ連初のジェット戦闘機Yak-15が作られ、さらに-17,23と発展して行くので、確かにYak-3の基本性能は優れていたものと思われます。尚、Yak-3はナチスドイツに国を追われた自由フランス軍がソ連の援助を得て組織した飛行隊「ノルマンディ-ニ-メン」の装備機としても知られています。
 

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当時記
1980年代の末、私はヤコブレフの初期ジェットに入れ込み、Yak-15,23などを手がけていました。一応自分の守備範囲を戦後ジェットに絞り、レシプロ機には手を出さないでいましたが、Yak-15がYak-3のエンジンをジェットに換装したものだと知ると、Yak-3も作りたくなって早々にキットを購入したものです。制作に着手したのは1988年で、当時取り組んでいたKP1/72Yak-23の工作に手を焼き、ストレス解消の裏作としてこのYak-3とイタレリのLa-5を弄っていました。翌1989年、Yak-23の完成とともに燃え尽きた私は15年の休眠期に入り、Yak-3とLa-5は半完のまま放置されます。そして迎えた2004年5月、模型作り再開のリハビリとしてYak-3とLa-5を仕上げました。そういう経緯ですのでこの2機は出戻り後の完成品には数えません。
 

Yak-3 Photo 4

キットについて
[Heller 1/72 Yak-3] : フランスの老舗キットメーカー:エレールの製品であるこのYak-3はいかにもフランスらしい繊細なモールド表現と的確なアウトラインで、Yak-3の雰囲気を見事に再現していると思います。Yak-3は無骨で垢抜けないソ連機の中では例外的に優雅な形状の機体なので、エレールがモデル化するのにぴったりのアイテムではないでしょうか。塗装もスピナと方向舵にフランス国旗をあしらったノルマンディーニーメンの機体が選べるのでもちろんその塗装で行きます。しかしこの作例は私の「15年冬眠」を挟んだ超長期放置作品で、組み立てが終わったのが1989年、塗装を始めたのが2004年という具合。模型作りの勘を完全に失っている中、いきなり塗装したので 「下面は絶対に見てはいけません」 という ”鶴の恩返し仕様” になってしまいました。工作で苦労した記憶が全くないので、はめ合わせ等は良好な優良キットだったものと思われます。ヤコブレフのレシプロ機は他にも-1,7,9などキットが豊富ですので、いずれこれらのキットでリベンジしたいと思います。
 

Yak-3 Photo 5

この作例の製作記はありません。 


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