TOPへ戻る MODELLBAUKASTEN 1/72 An-14
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an14_mb72_BOXアート

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この箱絵を一見して、普通のプラモデルとは異質のオ-ラを感じるのは私だけでしょうか?横長で薄くスマ-トな箱にはまるで高級な装身具でも入っているかの様です。黒ベ-スに太くモダンなフォントの文字。メインア-トは印象派の絵のごとく光に溢れ、CGなどのデジタル技術とは無縁の完全肉筆画です。全体的にとてもセンス良く調和したパッケ-ジで、伝統あるヨ-ロッパの気品が漂います。

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箱を開けるときちんと成形された美しいパーツ群が現われました。この金型は相当精度の高い一級品で、しかも射出圧, 速度, 容量が大きい高性能射出成形機で成形されたものと見ました。ちょっと専門的になりますが私の見立てを記しておきます。まず下の、翼が成形されたランナ-を見てください。横幅が40cm弱ある大きなものですが、これだけの成形をこれだけのランナ-とゲ-ト数で一気に回し込み、しかもパ-ツにバリや歪みがほとんど無いとは大したものです。こんな芸当ができるのは当然正規インジェクションで、成形機の型締め圧力は少なくとも50トン、いや、もしかしたら100トンクラスかも知れない。それに対応する金型は当然超硬鉄製で、窒化焼入れなどの表面処理がほどこされた本格的なものと考えられます。つまり鉄以外のやわい金属や樹脂などで作られた簡易金型とは正反対の、ホンマモンの金型ということです。MODELLBAUKASTEN・・聞き慣れないメ-カ-ですが同梱されていた取説のメイン言語がドイツ語だったので、旧東ドイツ系のメ-カ-と見てまず間違いないでしょう。実機を良く知らないので形状の正確さなどは未知数ですが、主要パ-ツの表面には凸ながら繊細なモ-ルドがほどこされているし、細かい部品もきちんとしているので、隠れた名作キットである可能性が濃厚です。今後、同社のキットに出会ったらとりあえずチェック入れたいと思います。

部品点数 77


デカ-ルは縦の寸法が箱と同じ大判もの。箱絵の民間機の他に迷彩の軍用機がソ連と東ドイツからそれぞれ1種類ずつ、民間機と合わせて合計3種類の塗装が選べます。




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