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an2_it72_BOXアート

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BOXア-トは比較的高度の低い雲上を飛ぶAn-2ソ連軍機です。高度が低いと感じたのは雲が黒く、どっしりとした質感があるから。恐らくこれは雨雲で地上では雨が降っているのでしょう。またAn-2の外観が旧態然とした複葉機なので、こんな飛行機が上がれる高度は大したことないだろう・・という先入観も働きますね。実はAn-2は大戦後に開発された飛行機で、レシプロ機としては最終世代に属するんですが、全くそんな風に見えないところが逆に凄いです。さすがはソ連機。絵の出来としては緑一色の単調な機体表面に巧みにグラデ-ションを付けて立体的に描き出しています。特に主翼は前端の丸みや断面の膨らみまで感じられ、それを上下左右4枚の翼均等にバランス良く仕上げているところは並々ならぬ画家の力量を感じます。ただし手を抜いた所もある様で、どんなに目を凝らして見てもコックピット内にパイロットの姿が見えません。あと、雲上を飛んでいるのも地上を描くのが面倒だったからかも知れず、ア-トとしては上の部とは言い難いですね。

An-2は14人乗りの中型機でコックピットは並列複座です。従ってパ-ツは1/72単発機とは思えない大きさで、特に主翼の長さにはちょっと驚きます。また複葉機の場合パ-ツ数が多く、組み立ても複雑になりがちですが、このキットは上下翼とも組立て過程で左右一体となり、さらに胴体に密着して取付ける様に工夫されているので結構組立て易いのではないでしょうか。部品点数も補助翼のヒンジとか翼間の支柱とか、普通の飛行機にはないパ-ツが沢山ある割には少なめで、私の様なユルユルモデラ-にはちょうど良い感じ。筋彫りは凹で翼表面の波打った表現など、ディティ-ルも行けてます。大きい飛行機ですが複葉機初体験向きかも。

部品点数 104


デカ-ルは実機原産国・ソ連を筆頭に、ポ-ランド, ハンガリ-, 東ドイツの4か国から各国1種類ずつ、合計4パタ-ンセットされています。中型輸送機として成功を収め、東側諸国で広く使用された同機に相応しいデカ-ルと言えるでしょう。印刷はシャ-プで発色も美しく見た目全く問題ありませんが、デカ-ルは貼るまで分からないというのも真実なんですよね。

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