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E-8は MiG-21をベ-スにした試作機の中で最もユニ-クな機体です。元々は大型レ-ダ-の搭載が課題でしたが、空気取入れ口の位置を変えたので胴体は再設計となり、さらに機首にカナ-ドが追加されてまるで第四世代戦闘機の様な近代的な姿になりました。BOXア-トはそんな
E-8の先進性に相応しいコンピュ-タグラフィック(CG)で作られています。21世紀に入ってからのプラモデルは物理的な原型を作る代わりにコンピュ-タソフト上で3Dデ-タを定義し、それを言わば電子的な原型として金型に落とし込んで行く様になりました。しっかりした3Dデ-タがあれば容易にCGを作製できるので、CGベ-スの箱絵が増えるのは時代の流れでしょう。CGソフトの発展のおかげで陰影表現が高度化し、この箱絵もかなり良くできています。しかしまだ現時点(2010年台前半)では画家の肉筆画にはかないませんね。CGの行き着く先が実物写真なら肉筆画の価値は今後も残るでしょう。
キットは3Dデ-タを丁寧に作り込んだと見えて良い形してます。ですがデ-タを金型に落とし込むためのCAMソフトまたはNC加工装置の精度が甘いのか、筋彫りが細く浅く、一部曖昧な部分があります。通常のパネルラインと動翼部が同じような太さでメリハリがないのも不満点のひとつ。しかし気になるのはそのくらいですから一部の筋彫りを少し増し彫りしてやる程度で素晴らしい完成品が手に入りそうです。尚、ART
MODELではレジンパ-ツを入れるのが「売り」になっていて、このキットではコクピットと排気ノズルがレジン製です。
デカ-ルは機首に82番の番号が入る箱絵の機体1種のみ。E-8の試作数は2機で、箱絵とデカ-ルに E-8/2とあるので、このマ-キングは2号機のものと思われます。

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