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BOXア-トはすでに母機から切り離され、目的地に向かって降下中のソビエト軍侵攻グライダ-G-11です。背景の空が赤く染まっていますが、これはまず間違いなく朝焼けですね。理由は鈍重な曳航飛行と無防備な着陸を敵に感知されないために、夜間から未明にかけての作戦が必須だからです。母機から切り離し、目標へ突入という最終局面では有視界操縦が必要なので、ちょうどそのころ夜が明ける様に作戦のタイムスケジュ-ルが組まれたことでしょう。あらためて箱絵を見てみると、地上は湿地帯で水面に空の赤が反射してピンク色に輝いています。しかし私にはこのピンクがいただけません。グライダ-とは言え軍用機ですから機体のシルエットは精悍、塗装もシリアスな迷彩なのに、降下して行く先の地上がピンクっていうのは合わないですよね。水面はもっと暗くして所々白いモヤでも描けばずっと良い絵になったのに。でも批評するのは簡単で、ぢゃ自分で描いてみろって言われても絶対描けませんけどね。
このキットのメ-カ-名:AER MOLDOVA はその所在国:モルドバ共和国に由来しています。ちょっと聞きなれない国名だったので調べてみたところ、モルドバ共和国は旧ソビエト連邦を構成していた国家の一つで、西はル-マニア、他の三方はウクライナに囲まれた内陸国家と判明しました。農業以外これといった産業が無い上、ソ連が崩壊してから今(2013年)に至るまで内紛が続き、経済的に苦しい様です。それでも
AER MOLDOVA のようなキットメ-カ-が存在するのだから、模型の力は偉大と言えるでしょう。パ-ツは薄いグレ-のプラ素材で成形されていて、そこそこきちんと出来ていますが、なぜかランナ-の片面が平らなので、どうも簡易インジェクションの様です。筋彫りは動翼部以外ほとんどないけれど、実機にもないでしょうから問題ありません。ただ、同社のA-7に比べると筋彫りがさらにダルく、もっさりしていて個人的に萌えます。ここは改修工作に走るよりも塗装のテクでメリハリを付けた方が上手く行きそうです。
部品点数 37
デカ-ルはふちなしの赤星が6個と白いふちだけのマ-クが6個セットされています。白ふち付きの赤星にする場合は先に赤を貼った上に白ふちを貼る仕様と思われます。 |
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