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BOXア-トは風雲急を告げる曇り空を背景に、真っ直ぐ飛んでいる感じの I-16Type17。箱の右下に RED ARMY と書いてあるから陸軍の所属機なんでしょうか。脚が出ているので離陸直後または着陸前なんだけれど、そのどちらなのかは判断付きません。絵の構図はほぼ車輪の位置からほんの少し機体を見上げるアングルで、胴体側面形がメインになる様に描いています。普通の飛行機ならこれで横長の箱いっぱいに機首から尾翼まで収まるところ、I-16は胴体が短いので箱の左右に空きができました。それがまた同機の胴の短さを強調する効果を生んでいます。絵のタッチはすっきり丁寧に描き込んであって、まるで日本画の様です。さすがは日本のメ-カ-の作品といった感じ。特に背景の雲は手前に飛行機ではなく、龍が描いてあってもおかしくないほど日本の伝統美術の様式に近いものがあります。
キットの中身はすっきり精度良く成形されたパ-ツが整然と並んだ、優れた工業製品です。プロポ-ション, 表面のディティ-ル, 小物の出来 の3要素が高いレベルでバランスしていて文句ありません。特に表面のディティ-ルは同社の場合ややすっきりし過ぎる傾向にありますが、このキットは翼の布張り部の凹凸やその他パネルラインが密度良く配され、大いに実感を高めています。1/72
I-16は数社からキットが出ていますが、このHasegawaのキットは中でも1,2を争う出来と言って良いでしょう。
部品点数 42
デカ-ルは赤星が合計14個と数字、それに計器板という構成で、箱絵の28番機をメインに後は汎用デカ-ルとして色々に使えます。
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