TOPへ戻る Amodel 1/72 I-207
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BOXア-トは離陸滑走中のI-207を箱一杯に描いた一品。青い空, 遠景の林, 手前の草原とここまでは普通ですが、I-207が普通でないので見る者を不思議の世界に引き込む魔力がある様です。私も店頭でこの箱絵を初めて見た時は頭がクラクラして訳がわからなくなり、気が付いたときにはこのキット買っていました。絵自体はI-207を忠実に描いているだけなので、この倒錯感は機体の異様さから来るものでしょう。あらためて機体を良く見ると、複葉機ですが何か翼の付き方がおかしいですよね。無理やりの引込み脚。コクピットのすぐ後がもう垂直尾翼っていうのも凄いデザインです。塗装は国籍マ-クすらない白一色で、翼下には何やら怪しげな爆弾を吊り下げています。実機の概要は箱の側面に英語とロシア語で書かれているし、ネットで検索すれば色々と情報が得られるけれど、そういうことをする前にこの箱絵とにらめっこして、この飛行機が何を目指して開発されたのか推理してみる・・。もう箱を開ける前からこれだけ楽しませてくれるキットは珍しいと思います。私がこれを入手してからもう随分経ちますが、今だに時々引っ張り出しては繁々と見たりします。

キットメ-カ-は言わずと知れたAmodel。通し番号は7219で同社の中でも相当初期の作品です。白くてやや粉っぽいプラ素材、および小柄で太いランナ-に細かい部品が密に成形されているのはこのころのAmodel の特徴です。小柄な機体ということもあり、そこそこ大きい部品は胴体, 主翼, 水平尾翼程度で、残りは小部品のオンパレ-ド。その小部品は一つ一つに魂が籠もっていて、これは真面目に作らないとキットに失礼だな・・という気持ちが沸いて来ます。その反面、バリとゲ-トが多いので小部品を破壊せずにランナ-から切り離し、かつゲ-ト処理を済ませるのは至難の業。このキット、まずは箱絵で楽しんだら次は部品の切り離しでまたたっぷり楽しめます。気を付けないと組立て始める前にエネルギ-を使い切ってしまう恐れがあるので、展示会への出展など期日のある制作には使用せず、悠悠自適にのんびり作るのが良いかも知れません。

部品点数 41


機体外装にはマ-キングがないのでデカ-ルなしかと思ったら、計器板のデカ-ルがセットされていました。コックピットは風防はあるけれど天窓がない開放式で、完成後も計器板は良く見えるはずだから、この計器板デカ-ルはありがたいですね。


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