TOPへ戻る Amodel 1/72 I-211
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郊外の広大な飛行場、雲は多めながら晴天のこの日、今まさに滑走路を離れたこの飛行機の名はアレクセイエフ I-211。ソ連における最初期のジェットエンジン試作機です。絵のタッチはいつものAmodel調で、どことなくレトロな雰囲気が漂う落ち着いた仕上がり。細かく見ると省略している部分も多く、必ずしも緻密な絵画ではありません。しかし、少し離れて全体を俯瞰すると、風を切って進空して行く I-211がまさに目の前にあるかの様です。ジェットのエンジン音、自然の風と機体が巻き起こす風。次の瞬間、左に飛び去る機を追いかけて振り向き見上げれば、雲間からこぼれる陽光に向かって I-211は勢い良く上昇して行く。この箱絵はそんな同機の初飛行の場に立ち会ったかのような錯覚を与えてくれる、質の高いア-トに仕上がっています。

このキットは引き続き発売された I-215および I-216と金型を共有するシリ-ズ品の第1作目です。キットのメ-カ-通し番号は72251で、ランナ-にMasterのタグが付いているAmodel新時代の製品。成形はシャ-プでバリもなく、もうほとんど普通のプラモデルと変わらなくなりました。ただし相変わらずランナ-は小ぶりでゲ-トも多いので、簡易インジェクションであることは間違いないでしょう。筋彫りは凹ですが工作中に消えてしまうほど浅いので増し彫り必須です。気になるのは動翼部の筋彫りが他のパネルラインと同じ細い筋なので、ここは動翼部らしく彫刻を加えたいところ。その他小部品の出来はシャ-プで良い感じ。中には細すぎて折れそうなパ-ツもあるので、ランナ-からの切り出しに注意しましょう。簡易金型の宿命なのか、小さくて細いパ-ツの一番細くて折れそうな場所にゲ-トがあります。ニッパ-で無造作に切ったらまず助からないと思います。あと主翼や水平尾翼の胴体への取付けが何のガイドもないイモ付けなので、ここは最低でも黄銅線を通すなどの補強をした方が良いでしょう。

部品点数 65

デカ-ルは箱絵の機体1種類のみ。I-211とはI-21の1番機という意味なので、I-211と呼ばれる機体はこの1機だけと思われます。

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