TOPへ戻る TRUMPETER 1/72 Il-28
キットたちへ戻る


il28_tp72_BOXアート

il28_tp72_p1

il28_tp72_p2

il28_tp72_p3

il28_tp72_p4


BOXア-トは眼下に潜水艦や水上艦艇を見ながら洋上の低空を水平飛行する”猪犬”。このシチュエ-ションから見て、海軍所属機の様です。”猪犬”というのは中国語で”ビ-グル”なんでしょうか。絵として鑑賞した場合、機体はかなりかっちり描きこんでいるのに対し、雲や海面の表現が雑で全体のバランスに欠けます。それにしても海の色が濁った緑色で、ご存知の方には分ってもらえると思いますが、上海や香港沿岸の亜熱帯の海の感じが良く出ており、その点では写実的な絵と言えます。

さて、箱絵をさんざんけなしてしまいましたが、蓋を開けてびっくりしました。中から出てきたのは精巧なパ-ツがびっしり付いたランナ-大判3枚, 小1枚および透明パ-ツ1枚の合計5枚。部品総数は160に達します。普段、箱だけ妙に大きくて中身がスカスカのロシア東欧キットに慣れていただけに、ちょっとしたカルチャ-ショックです。各パ-ツはディティ-ルが細かいし、機体表面のパネルラインは幅/深さとも適度な凹で筋彫りされており、国産キットと同レベルの精巧さです。各ランナ-は直線がバシッと出ていて厚み方向の歪みもなく、バリもほとんどありません。つまり、金型製造技術, 射出成形技術ともすでに日本に追いついているということ。このキットが世に出たのはいったいいつなのか、箱や取説をくまなく調べましたが決定的な証拠は見つからず、わずかにメ-カ-ロゴの上に小さく1999と入っていました。私がこのキットを購入したのは2004年ですから、たぶんもう20世紀が終わるころには世界中のプラモデルが国産なみになったということでしょうか。

部品点数 160

デカ-ルは中国の国籍マ-クと白い機番のみのあっさりしたもので、いかにも中国メ-カ-のキットといった感じ。ソ連機ファンの私としては赤い星のマ-クがないのがなんとも残念です。デカ-ルには必ず機体原産国のマ-クを入れるというのが国際ル-ルになってほしいものです。私がこのキットを作る時はどこかから赤星のデカ-ルを探して来ることになるでしょう。

il28_tp72_dk


TOPへ戻る キットたちへ戻る