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プラモデルの箱絵というものは消費者の購買意欲を喚起する役目を背負っていて、時おり誇大な絵柄を目にすることがありますが、このキットの箱絵は群を抜いています。なんで練習機で小島に原爆を落さねばならないのでしょうか?疑問に思って調べてみると、旧ソ連は実際に北極海の島で核の投下/爆発実験を繰り返していた様で、Il-28Uが一連の実験に参加していないとは言い切れません。平和な日本に暮らす我々には信じられない光景も、冷戦期のソ連では当たり前だったのかも知れません。
さて、気を取り直して箱を開けると中からはパ-ツが鈴なりに付いた大版ランナ-が2枚と透明パ-ツ、それに練習機型のこのキットに付加されたと思われる模擬弾のような機外兵装のランナ-が出て来ます。成形色は濃い目のグレ-で、表面にはBILEKのキットに良く見られる薄い梨地がかかっています。この梨地は金型を放電加工で作った時にできるものなんですが、光沢塗装にしたい場合は下地を塗って磨かなければなりません。まあこのキットの場合、隙間や段差があちこちにできそうなのでパテ盛り修正しているうちに梨地も消えてくれそうです。パネルラインは凹ですが浅くめりはりがないので工作途中で消えるかも知れません。ここは割り切って思い切り工作し、後からラインを引き直すのが正攻法でしょう。
部品点数 179
デカ-ルはソ連, チェコスロバキア, 東ドイツの3種類。印刷がきれいで透けや黄ばみもなく良い感じ。問題はフィルムの質ですが、それは貼るまで分りませんね。
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