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BOXア-トは敵地上部隊に一撃を浴びせて高速で離脱するIl-2。スピ-ド感を出す目的で背景の地上を流し描きにしていますが、機体がカッチリ描き込まれているのに対して背景が省略され過ぎている感じがして、私個人的にはあまり好きなア-トとは言えません。しかし、機体の色などは微妙なロシアングリ-ンの色調が良く出ていて、塗装の参考にはなりそうです。
さて、TOKOのIl-2は単座のIl-2と複座のIl-2M, さらに複座で主翼前縁に後退角が付いた後期型のM3の3機種がキット化されており、それぞれ部分的に金型を共用した構成になっています。各キットの箱と取り説にはシリ-ズの通し番号と思われる番号が印刷されていて、この単座型がNo.127,
Il-2MがNo.132, M3がNo.101です。キット開発の順番がこの番号通りだとすれば、実機で最後の型がキットでは最初に出たことになりますが、プラモの世界では最も活躍した型,
もしくは最も改良が進んだ後期型からキット化されることが多いので、TOKOのIl-2もその一例なのでしょう。シリ-ズ3キットの真ん中に位置するこのIl-2のパ-ツは胴体,
主翼, および透明パ-ツが新金型で、他のディティ-ルパ-ツはM3のランナ-2枚からM3の胴体を切り離したものが入っています。シリ-ズに共通した特徴として、パ-ツで見る限り出来は相当良い感じで、繊細な筋彫りや小物のシャ-プさなどは上の部。合いも良さそうです。ただ筋彫りは繊細すぎてメリハリに欠けますが、このキットの胴体パ-ツは新金型だけあって他の型に比べると筋彫りがしっかりしています。
部品点数 76
デカールは3種類、いずれもソ連機で、夏期2種,冬期1種から選べます。印刷は綺麗で見た目全く問題ありませんが、貼る時ちぎれたり、貼った後透けたりしないかはまだ分かりません。この様に見た目綺麗なデカールでも、実際貼る時に苦労することがあるので安心できませんが、もしこのデカールが貼り付けで問題なければそれはもう最高級品です。 |
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