TOPへ戻る ZVEZDA 1/72 Il-4T
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il4t_zv72_BOXアート

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Il-4TのTとはTorpedo(=魚雷)のTで、雷撃型を示しています。BOXア-トは今まさに魚雷を投下せんとする1機を洋上の艦船目線からとらえた構図で、しっとりと落ち着いた色使いに好感が持てます。さて、第二次世界大戦のソ連戦線といえば広大な大地で繰り広げられる壮絶な地上戦が中心ですから、洋上戦闘はとかく隅に追いやられがちですが、調べてみるとドイツ海軍との間で北極圏周辺の海上戦闘が相当な規模で行われた様です。Il-4Tをキ-ワ-ドにしてネット検索したところ、「北極圏対独海戦1944」なるソ連映画があることが分かりました。なんでも実機のIl-4Tが出てくるんだとか。そういう映画を観れば模型制作のモチベ-ションもグッと上がりそうですね。

さて、気になる中身ですが、蓋を開けると(当然のことながら)機体の大きさに見合った量のプラパ-ツがごそっと出て来ます。しかし箱が大きいので中はすいていて、良く見るとこの規模の機体にしてはパ-ツ数は少ない方だと言えるでしょう。私個人的には、やたらパ-ツ数を増やして精密感を出すよりも、少ないパ-ツ数に抑える代りに表面の彫刻に力を注いだキットの方がありがたいです。工作も楽だし。そういう目でこのキットを見てみると、筋彫は凹でそこそこ精密感はあるものの、動翼の境界が他のパネルラインと同じ太さでメリハリに欠けます。この辺は個々のモデラ-さんの腕の見せ所かも知れません。プロポ-ションについては、胴体パ-ツが太・短の印象で、一瞬1/48のI-16?に見えますが、機首の透明パ-ツも足して資料本にあてがうとIl-4に間違いありません。気になったのは主翼がエンジンナセルを挟んで内翼と外翼に分割されている点です。このパ-ツ割りだと主翼の上反角がビシッと出せるかどうか、へなちょこモデラ-の私には今ひとつ自信がありません。

部品点数 75


デカ-ルは赤星4つと親衛隊の紋章が1つ、それに画像に写りませんでしたが魚雷に書かれた白文字という簡素な内容です。箱絵の機体を作るにはこれで良いのですが、もう少しバリエ-ションがほしいところ。

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