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BOXア-トは中央アジアでしょうか、砂漠山岳地帯で作戦飛行中とおぼしきソ連空軍のMiG-23、２機編隊です。この箱絵は写真をベ-スに筆を加えて絵にしたものと思われます。その証拠は機体側面に映るミサイルの影のリアルさ。他の部分の陰影も写真的で、とても一から描いたとは思えません。箱絵の機種名はMiG-23とだけ記載されていてサブタイプの表記がありませんが、取説にはキリル文字でМиГ23-МЛДと書かれていて、これをアルファベットに変換すると
MiG-23MLDとなります。
パ-ツは同じ大きさのランナ-２枚に分けて成形されています。スプ-ル(溶けたプラスチックが流れ込んで来る湯口)が見当たらないので、恐らくこの２枚のランナ-は胴体パ-ツが機首側で向き合う様に配置され、その中央にスプ-ルがあって一気に成形した後、スプ-ルを切除してあるのだと思います。こんな芸当ができるのは丈夫な金型に高圧で溶けたプラを押し込める正規インジェクション以外あり得ません。高い射出圧に型締め圧が負けて所々バリが出ていますが、小部品がバリに埋もれる様なことはないので大丈夫です。やや古いキットと見えて筋彫りは凸ですが、動翼部はきちんと凹で表現されているし凸筋彫りもセンスが良いので、上手に組み立ててやれば案外きちんとした完成品に仕上がる可能性大です。
デカ-ルは箱絵の機体１種のみ。色数の多い迷彩ですが、塗装説明図が貧弱で迷彩パタ-ンがはっきり読み取れないのが困りもの。
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