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BOXア-トは尾翼に赤い悪魔のイラストを描き、機首と主翼が黒、胴体中央部が赤という派手な塗装を施したチェコ空軍のMiG-23MF。コクピット下にはHELL
FIGHTERとレタリングされ、レド-ム下面にはシャ-クマウスと、これ以上派手な塗装はないだろうというほど塗り込まれています。これだけ派手だと資料も豊富で、書籍やネットでも良くこの機体の実機写真を見掛けます。こんな派手な塗装が行われる様になったのは、冷戦終結後とのことです。絵は写真から起こした合成画には見えず、きちんとした肉筆画ですが、機体の外形ラインがしっかりしているので写真を見ながら描いたのかも知れません。背景はあっさりしていますが機体塗装の情報量が多いので釣り合いが取れています。
R.V.Aircraftのキットは価格設定が高くてなかなか手に入りません。しかしひとたび手に入れて中身を見ると、払った金額なりの価値はあったと納得させてくれます。まず全体のプロポ-ションは組んで見なければ分からないものの、パ-ツから受ける印象がとても良いので期待が膨らみます。次に表面のディディ-ルが素晴らしい。筋彫りは控えめな凹ですが密度が高く、加えて機体全面に打たれた精緻なリベットが実感を盛り上げています。合いも良さそうなので慎重に作業すれば、精密なディティ-ルを温存して組み上げるのも不可能ではないでしょう。ひとつだけ残念なのは可変翼の左右連動ギミックがないこと。このキットのコンセプトは観賞目的の完全ディスプレ-モデルで、主翼を動かして遊ぶことは想定していないのでしょう。
部品点数 106 (エッチングパ-ツ含まず)
デカ-ルはまず、細かいコ-ションデ-タだけで1枚費やしています。そして箱絵の派手なマ-キングで1枚。さらに通常塗装のソ連機が2種類の合計3種類から選べます。
エッチングパ-ツは総数60を超え、機体のあちこちに付けて行きます。コ-ションデ-タのデカ-ル貼りもそうだけど、細かい作業を延々と繰り返す根気の良さが必要。大人向けの高級キットというのがこの商品のコンセプトです。
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