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BOXア-トは高度5千mほどの中空で空対空ミサイルを発射するMiG-25P、ソ連空軍機です。構図は左舷前方、機体のやや上から浅い角度で見下ろすアングルで、前後方向と左右方向の両方に広がりを確保し、MiG-25の複雑な機体形状を的確に描き出しています。背景は空だけかと思いきや、よく見ると雲間からはるか下に地上が見えています。この構図は同じZVEZDAのSu-24MRと共通なので、両者の箱絵は恐らく同一の画家の作品と思われます。箱の縦横比に比べると飛行機は細長いので、文字を入れてもまだ箱の上下が空きますが、この絵の場合は機体をやや上に寄せて、下はミサイルと地上でカバ-しています。色彩的にはほぼグレ-1色の機体に巧みなグラディエ-ションを施して立体感を表現し、茶系の線でパネルラインを描いて実感を高めています。背景が青、機体が金属感のあるグレ-という冷温系の色彩の中、ミサイルの噴炎と文字が暖温系のオレンジで統一を欠きますが、それが却ってパッケ-ジに賑わいを与え、全体としては調和しています。
このキットの中身は先行発売されたCONDOR1/72MiG-25Pと同じものです。OEM生産したものか金型が譲渡されたのかは分かりませんが、とにかくパ-ツは全く同一で、違うのはデカ-ルだけです。そういう訳ですので恐れ入りますがパ-ツ解説はCONDORの記事をご参照ください。
部品点数 75
デカ-ルは国籍マ-クの赤星とコ-ションデ-タが1機分。それに機首の番号が赤文字で、1から4までが4つずつ、5から0までが2つずつセットされています。これで機首に赤い番号が入る機体なら任意のものが作れることになり、MiG-25Pという機種柄を考えると1976年に函館に強行着陸したベレンコ中尉機(赤の31番)など作りたくなります。このキットはすでに述べた通りCONDOR1/72MiG-25Pと同じものなので、そのデカ-ル替え品と位置付けられるけれど、CONDORのデカ-ルではベレンコ中尉機は出来なかったので、ZVEZDAのこのデカ-ルは価値がありますね。 |
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