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BOXア-トは当時最新式の空対空ミサイルを満載してデモンストレ-ション飛行でもしているかの様なMiG-29、ソ連空軍機です。箱の幅一杯に大きく機体を描いているのはプラモデルの箱絵の基本です。機首のピト-管と翼端が収まり切れないほど大きく描いているのに絵の上下が空いているのは、本来飛行機が細長いものだということと、翼と同一平面上に視点を置いたため、翼の平面的な広がりが描けなかったことによります。従ってこの絵はMiG-29の側面形はそこそこ捉えているものの、主翼がどんな形をしているのか全く分かりません。色彩的にはグレ-基調の地味な機体を引き立てるため、比較的単調な明るい黄色の背景を使って機体を浮かび上がらせています。
このキットは部品点数が少な目ですっきりまとまっています。上下分割された胴体の上側には水平尾翼まで一体に成形されていて、胴体と主翼の合計4パ-ツを接着したら気分はもうほとんど完成。筋彫りは凹で、補助空気取り入れ口はきちんと開口しているし、その他脚収納庫のディティ-ルも細かくて良い感じです。ところがこのキットの市場での評価はあまり良くありません。例えばオ-クションで付けられている値段はとても安いし、それでもなかなか入札されなかったりします。もしかしたら形状的に大きな間違いでもあるのでしょうか?箱絵には画家のサインと供に'89と入っているので、このキットが1989年に開発されたとすれば、当時はまだ冷戦末期で鉄のカ-テンの最期のひとひらがMiG-29の正確な形状を隠していた可能性もあります。でも本当にどこかが間違っているのかいないのか、私には全く分かりません。
部品点数 71
デカ-ルは箱絵のソ連機の他、ユ-ゴスラビア空軍機も選択できます。その場合の塗装説明図は箱の裏側に記載されています。 |
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