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BOXア-トは雲の様子からして、高度5千mほどの中空を飛びながら長距離空対空ミサイルを発射するMiG-31、2機編隊です。背景は上半分が空、下半分が雲海で、空間の無限の広がりを感じさせ、じっと見ていると絵の中に吸い込まれそうな錯覚を覚えます。絵の構図としては主役の手前の機体が右にロ-ルして主翼の平面形を見せ、僚機が水平飛行で胴体側面形を見せるというコンビネ-ションプレ-で、MiG-31の機体形状を十分説明しています。筆のタッチは細かく見ると所々粗いのだけれど、パネルラインやリベットなどは丁寧に描き込んであって、全体として精密感が有ります。同機の場合機体外形が主に平面で構成されているため、グラディエ-ションによる立体感が表現し難いのですが、この絵では翼や空気取り入れ口の影を巧みに利用して機体の立体感を表現しています。さらに色彩面ではグレ-1色という地味な機体を浮き上がらせるため、背景の空を青や赤に染め、画面下方には発射されたミサイルの噴炎のオレンジを配しています。この様に1枚の絵でもじっくり観察すると、色々な部分に画家の苦労が偲ばれて興味深いです。
1/72MiG-31のキット化はCONDORが先鞭を付けました。その後、多くのメ-カ-がCONDOR金型を使用する中、ICMはオリジナルの新金型を出して来るかと思ったのですが、残念、このキットの中身もCONDORでした。従ってパ-ツ解説は恐れ入りますがCONDOR1/72MiG-31をご参照下さい。
部品点数 113
デカ-ルはこのキットオリジナルですが、赤の08番はCONDOR版とダブっています。 |
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