TOPへ戻る VES 1/72 Pe-3bis
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BOXア-トはMe-110を撃墜してフライパスして行くPe-3bisの勇姿。ロシアの少年の心を奮い立たせる演出が見て取れます。Me-110とPe-3は共に双発複座の戦闘機ですから機種的にはライバルですが、双発戦闘機同士、直接対決するために作られたわけではないので、この箱絵の様な戦闘シ-ンが実際にどれほど有ったのか良く分かりません。さてこの絵ですが、Pe-3のデッサンがヤケにしっかりしている反面、機体表面がざらついた感じなのが気になって良く良く観察してみると、どうやら画家が描いた背景にPe-3の写真を貼り付け、さらにその上から彩色して作ったものと思われます。判断の決め手は尾翼や右翼先端がいかにも切り抜きの貼り付けっぽいのと、コクピットの枠の立体感がとてもリアルで、写真由来と見られるためです。ただし写真を絵に見せようとする努力は相応に払われていて、プロペラが回っている感じや翼前縁のグラデ-ションなど、かなり手を入れてあり、それなりに完成しています。

VESはロシアのキットメ-カ-で、原型師の魂が籠もった様な素晴らしいディティ-ルに定評があります。その反面、成形技術が追い着かないのか、バリが多かったり、ランナ-に反りや歪みが有ったりしてパ-ツの合いが悪く、組み立てに苦労するキットも散見されます。このPe-3bis も例に漏れず素晴らしいディティ-ルが制作意欲をそそってくれます。やはりバリは多めですが、ありがたいことにランナ-の歪みはそれほど酷くありません。試しに胴体だけランナ-から外して仮組みして見たところ、流石にピッタリというわけには行きませんがそこそこ合うので、組立てはさほど心配しなくても良いと思います。ただし機体全面に打たれている美しいリベット(凹だが浅い)を温存するには出来るだけ慎重に組み立てて事後修整を最小限にする努力が必要です。

部品点数 79

デカ-ルは2種類でともにソ連機。箱絵の機体の他にもうひとつ、上面2色迷彩の機体が選べます。プラパ-ツのレトロな感じとは裏腹に、デカ-ルは近代的で、印刷のキレ・発色の良さともに問題ありません。


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