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釈迦に説法ですが、地球の大気のうち、水蒸気が循環する範囲を対流層と言い、その上が成層圏です。成層圏に達すると雲はなくなり、怖いほど澄み切った真っ青な空になります。Amodelの箱が青を基調としているのは成層圏をイメ-ジしたものかも知れません。その意味でこのSu-15TMの箱絵はまさにAmodelのコンセプトを象徴する一作と言えるでしょう。
部品はAmodel伝統の簡易インジェクションで成形されています。その特徴は1枚1枚のランナ-が比較的小さいことで、このことから同社が射出容量(一度に供給できるプラスチックの量)の少ない成形機しか持っていないことが伺えます。つまり一定以上大きな部品は成形できない訳で、同社の大型機キットの主要部品がFRPでできているという事実とも符合します。裏を返せばAmodelは金型製造から成形まで一貫して自社生産していると推測できます。同社にはこの伝統のスタイルを守ってこれからも良いキットを出し続けてもらいたいものです。(2006年,記)
そう言う訳でランナ-が小さいので数が多くなり、このSu-15TMのキットでは5枚を要しています。個々の部品はディティ-ルがしっかりしていて雰囲気が良く、機体形状が正確な点も同社の伝統が守られていてとても充実したキットになっています。合いの良し悪しは未知数ですが筋彫りは凹なので気兼ねなく修正できます。
部品点数 122
デカ-ルも大変充実していて、ソ連空軍機3種に加えウクライナ空軍機1種の合計4種類から選べます。コ-ションデ-タもびっしりと配置されており、印刷も綺麗で黄ばみもありません。ただし一部の機体番号と主翼の赤星マ-クがオ-バ-スケ-ル気味なのが気になりますが、他キットとのトレ-ドが可能なモデラ-さんなら問題ないでしょう。
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