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BOXア-トは高空を哨戒飛行中とおぼしきSu-15。レド-ムが紡錘形に膨らんでいるのと外翼の後退角が浅いダブルデルタ翼になっている機体の特徴からSu-15TMと識別できますが箱にはSU21Fと書いてあります。これはこのキットが冷戦の最中に開発されたためで、当時の西側諸国ではSu-15TMがSu-21だと信じられていた訳。この箱絵も恐らく写真や想像図をもとに描かれたのでしょう。それにしては良く描けてますが、妙にすっきりし過ぎている点からも想像で描いた絵という感じがします。
さて、さんざん偉そうなことを書きましたが、このキットを店頭で見つけた当時は大興奮したものです。恐らくこれが日本で出回った最初のSu-15のキットでしょう。金型はランナ-の太さ(細さ)から見て正規インジェクションだと思います。バリは少なく成形もシャ-プですが、個々の部品はディティ-ルが甘く、精密感に欠けます。また全体に梨地が掛かっているので、仕上げ塗装の前にサフ吹き等の下地作りが必須。外形的には冷戦期のキットだけに各部で実機との相違が見られ、例えばインティ-クの気流制御板に実機にはない鮫えら状の溝が切ってあるのは有名です。主要部品の合いも良いとは言えません。しかし全体のプロポ-ションはSu-15の雰囲気をしっかりと捉えており、スケ-ルモデルとしての役割はきちんと果たしています。むしろ冷戦期の少ない情報でよくここまでやったと褒めても良いでしょう。
部品点数 50
デカ-ルは赤星と機番のみのあっさりしたもので、さすがに情報不足の感が否めません。箱の印刷と同様にSU-21と記されているのと、MADE IN
TURKEYとあるのが、逆にこのキットの存在感を高めているように思えて感慨深いです。 |
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