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BOXア-トはまばらな雲の下に水面が見える洋上を飛行中のSu-15TM、2機編隊です。同社のSu-15(無印)の箱絵が一見してCG(コンピュ-タグラフィック)だったのに対し、この箱絵は画家の手描きと思われます。細かく見て行くと雲にしろ機体にしろ人間の手作業を感じさせる荒さを残していて、特に奥の1機は筆のタッチが読み取れるなど、レトロでアナログな感じを意識的に前面に出しているとも解釈できます。ところが一歩下がって絵の全体を眺めると、まるで並行して飛んでいる僚機から間近に撮影した様な臨場感に溢れているではありませんか。これは背景の雲や海面も含めて写真を加工して絵にしたか、少なくとも写真を参考にして描いたに違いないと直感したので、その元写真を探してみました。しかし手持ちの資料本やネットで検索した範囲では、そのものズバリの写真を見つけることはできませんでした。従って確たる証拠はないのだけれど、機体の描き方が雑な割には構図や背景が妙にリアルで、全体的に見て写真っぽい不思議なア-トです。

1/72Su-15はTRUMPETERからは、Su-15(無印),Su-15TM(このキット)およびSu-15UMの3機種が発売されています。これらは部品を最大限共通化して金型の設備投資を抑える、いわゆるシリ-ズキットになっていて、各型間で差異のある主翼とレド-ムを1枚のランナ-に集め、これを差し替えることで型違いに対応、他の部品は共通化されています。UMと他の型では複座と単座の違いがありますが、これは胴体のコックピット周辺だけを別パ-ツにして対応しています。このことは実機の複座型Su-15UMが単座型の胴体を延長せず、コックピットを後方に拡大して複座化しているため可能となりました。もし実機の複座型の胴体が延長されていたら、胴体パ-ツを別にするか少なくとも胴体を前半と後半に分けて、前半パ-ツを差し替えることになったと思います。キットの出来はパ-ツで見る限りスッキリ・キッチリ出来上がっていて文句ありません。恐らくコンピュ-タを駆使したCAD/CAM/NCシステム(詳細は同社Su-15の記事をご参照ください)で作られたものと思われます。その場合、キットの素性は原型に代わるコンピュ-タ上の3Dデ-タで決まりますが、その3Dデ-タで作ったと思われる取説の立体図がしっかりしていて雰囲気が良いので、内心相当期待しています。

部品点数 100

デカ-ルはいずれもソ連空軍機で銀色の機体が機首の番号違いで2種類と迷彩塗装1種類の合計3通りから選べます。Su-15の特徴である空気取入れ口近くの黄色と黒の縞模様がデカ-ルで3通り用意されていて、実機のこの部分が塗装であることが分かります。

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