TOPへ戻る MASTER CRAFT 1/72 Su-20/R
キットたちへ戻る


su20r_mc72_BOXアート

su20r_mc72_p1

su20r_mc72_p2

su20r_mc72_p3

su20r_mc72_p4 su20r_mc72_p5

su20r_mc72_dk


TOPへ戻る キットたちへ戻る


BOXア-トはアフタ-バ-ナ-をふかして離陸して行くポ-ランド空軍のSu-20R。搭載している偵察ポッドの上半分も迷彩されているのが判ります。右下に描かれているのはサイロ式格納庫ですが、扉には機体と似た迷彩が施されており、緊張した雰囲気を醸し出しています。箱の左下、機種名のSu-20/Rに続けて、Last Flight と印刷されていますが、退役前の最後の飛行という意味なのか、詳細は不明です。

MASTER CRAFTのSu-17シリ-ズはパンテラ金型によるOEM品で、コクピット後方から垂直尾翼付け根までを別パ-ツとし、ここの金型を部分的に交換することで M3, UM3K, M4をキット化しています。これら3機種は実機でもド-サルフィンの形状が主な相違点ですのでこれで良いのですが、Su-20となると事情が異なります。そもそもSu-20とはSu-17Mの輸出型で、Su-17シリ-ズの初期型に位置しています。そして、M3以降の型では機首が下向きに垂れ下がっているのに対し、Su-17(無印)からM2までの機首は機軸と一直線で垂れ下がりはありません。従ってSu-20のキットではM3以降の型との金型共有はムリなんですが、それでもMASTER CRAFTは(パンテラか?)最大限やってくれました。

まず箱絵の直下の写真をご覧ください。これはM3以降のキットとは別に作られた金型によるパ-ツで、共有化できない胴体はここに付いています。このランナ-の左側下半分が切り取られていますが、取説によるとここにはM2の機首パ-ツが付いている様です。パ-ツ写真2枚目の、外翼と水平尾翼が付いているランナ-は大きく部品が欠損し、まるでジャンク品の様ですが、ここは元々M3以降の胴体が付いていた所で、その胴体を切り取った上で箱に入れてあります。3枚目の内翼が付いているランナ-は、UM3KとM4ではここにド-サルフィンのパ-ツが付いていますが、それも切り取ってあります。さらに、別ランナ-で添付されている偵察ポッドはM4Rと共通で、成形色が他パ-ツと違うところがいかにも後から付け足した感じ。さすがに透明パ-ツはこのキットオリジナルのものが入っていますが、金型の使いまわしもここまで徹底してやってくれると逆に気持ち良いです。切り取った部分がもったいないと思うかも知れませんが、プラスチックは一度成形しても破砕して原料のペレットに混ぜ、再び成形材料として使えるので大丈夫です。

部品点数 86 (重複部品含む)


デカ-ルはMASTER CRAFTの母国であるポ-ランドをはじめ、エジプト, シリア, それに統一ドイツの4カ国分セットされていて一般キットとして十分な内容です。私にとって肝心のソ連のマ-クがありませんが、Su-20は輸出型なのでしかたないところ。