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BOXア-トはリビア空軍Su-22Mの2機編隊。なぜか編隊をブレ-クしていますが、背後に描き込まれている機体を良く見るとなんと米海軍のF-14ぢゃありませんか!これは1981年に発生したシドラ湾事件を題材としたものに間違いありません。シドラ湾事件というのはリビアとアメリカの間で起きた一種の戦役で、このサイト内の展示場>シドラ湾1981に少し詳しく書いていますのでご参照ください。この戦役で2機のSu-22が撃墜されています。
で、このキット、西側世界初のSu-22キットらしいのですが、なんと国産(日本製)です。どうやらシドラ湾事件に触発されてGRIFFON(グリフォン)という新興メ-カ-がキット化したもののようです。しかしグリフォンがその後どうなったのか私は知りません。少なくともこのキット以外、グリフォン製品を見たことがありませんです。
金型は正規インジェクションと思われ、バリは少なく、パネルラインは凹です。オ-ソドックスな部品割りで、いたずらに複雑化するのを避けたのか、可変式の外翼は穴を内翼内側の円柱突起に通すだけの簡単なもので、連動ギミックはありません。パ-ツ数も少なめで合いも良さそうです。しかし冷戦期に西側で開発されたソ連機キットの共通点として、少ない資料から想像で形にすることによるディティ-ルの甘さや形状間違いなどはしかたのないところ。東欧系金型によるより正確なキットが手に入るようになってからは発売当時の希少価値は失われています。
部品点数 50
デカ-ルはリビア空軍機用一式とソ連機用は機首の番号が自由に選べる数字セット付き。細かいコ-ションデ-タ-など一切ないところが、冷戦期開発キットだということを物語っています。
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