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BOXア-トは低空を３機編隊で飛行中のSu-6 AM-42液冷エンジン装備型。本機は対地攻撃機なのでこの位の高度が良く似合います。右舷下方の僚機は空冷エンジンが付いているのでSu-6
M-71かと思いきや、Il-2に空冷エンジンを搭載したIl-2 M-82です。いずれも試作のみで終わった機体なので、この絵は試作機同士の比較テストを描いたものかも知れません。そうなると後方のもう一機がいったい何なのか、とても気になって頭から離れなくなります。絵の成り立ちは写真やCGとは無縁の完全肉筆画で価値があります。比較的原色系の色使いで明るい光に溢れており、夏のソ連の雄大な大平原の雰囲気が良く伝わって来ます。
このキットは箱の側面にKit No.72001と印刷されているので、VALOMの記念すべき第一作と思われます。パ-ツ構成は大判のランナ-１枚にまとめられたプラパ-ツを基本とし、これにバキュ-ムのキャノピ-２つとエッチングパ-ツが付属しています。プラパ-ツの出来は上の部で筋彫りも凹。ただしパネルラインや小部品表面の彫刻は一部ディティ-ルが甘く、寝ぼけた感じがします。でも、これを補うかの様に精緻を極めたエッチングパ-ツが付属しているので、エッチングの扱いに慣れたモデラ-さんが組めばさぞかし精密なSu-6が出来ることでしょう。特に計器板はメ-タ-が印刷された透明フィルムをプラパ-ツとエッチングに挟んで使う豪華仕様です。バキュ-ムのキャノピ-が２個入っているのは切り出しに失敗したときの予備ということでしょう。左翼前縁の前照灯カバ-もバキュ-ムで用意されていて、こちらは長い凸部から自分で適当な長さに切り出して使う仕様になっています。
デカ-ルは縁付の赤星が６個だけという簡素なものですが、実機が試作のみなので部隊マ-ク等のバリエ-ションは望めません。
部品点数 ４９ (エッチングパ-ツ含まず)
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