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BOXア-トはまばらな雲海の上端を超えてさらに上昇して行くSu-6のM-71空冷エンジン装備型です。下方に見える地上がはるかに霞んでいるのと雲海の上端を越えていることから相当な高空を飛んでいることが分かります。私もまれに旅客機に乗りますが、この絵の感じだと高度5千mかそれ以上有るかも知れません。Il-2と同じ地上攻撃機の本機がこんな高空まで上がる理由が分からないけれど、上昇限度を確認するためのテスト飛行という可能性は考えられます。絵の構図としては主翼幅が広い本機の特徴を巧みに捉えたものの、その主翼で胴体後半が隠れてしまったため、Su-6の全てを語り尽くすまでには至っていません。
パ-ツ構成は同社のSu-6 AM-42(液冷エンジン装備型)のパ-ツ一式に、空冷型の胴体とカウリングを成形したランナ-およびレジンのエンジンを付加した内容になっています。この手のコンバ-ジョンキットの場合、不要パ-ツは切り取ってあるのが一般的ですが、切り取るのもコストが掛かる訳で、最近ではこのキットの様に重複パ-ツがそのまま付いたものも多くなって来ました。金型は簡易と思われ、筋彫りは凹。細部の彫刻やパネルラインは所々キレが悪くダルさが残ります。そのディティ-ルの甘さを補うためなんでしょうか、このキットにはエッチングパ-ツが標準で付いています。エッチングの出来は素晴らしいので、丁寧に作って行けば見事な完成品になるでしょう。キャノピ-はバキュ-ム製で予備を含め2個入り。どちらも閉状態なのでエッチングを駆使した豪華なコックピットを見せるには工夫が要ります。
部品点数 62 (レジン,重複パ-ツ含む)
デカ-ルは縁なしの赤星が6個だけというシンプルな構成。豪華なエッチングに比べると淋しい限りですが実機が試作機しかないのでしかたありません。計器板はメ-タ-が印刷された透明フィルムをプラとエッチングで挟みます。
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