TOPへ戻る Amodel 1/72 T-4
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BOXア-トはうっすらと積雪した郊外の飛行場を離陸して行くT-4、ソ連試作超音速爆撃機です。このキットは大型キットなので箱が大きいのは事実だけれど、それ以上に画面が広々と見えるのは構図によるところも大きいと思います。画面の下2割ほどの面積に地上を描いていますが、視点が空中にあるので一番手前の林からしてすでに遠景です。その先は遥か地平線上に巨大なビルが米粒の様に小さく点々と散在しています。この地上の広がりが背景の空に無限の奥行きを与えていて、雄大に浮かんでいる雲と相まって、吸い込まれる様な無限の空が描き出されました。そこに主役のT-4。機首を離着陸姿勢に下げ、脚を出しながらも4基の巨大なエンジンがアフタ-バ-ナ-全開で炎を吹き出す様子は迫力満点です。絵のタッチはAmodel 独特のアナログレトロ調。細かく見て行くと決して細密ではないけれど、全体を俯瞰すると実に良い雰囲気が出ています。特に色彩面が優秀で、チタン合金を多用した同機の黒光りする暗い銀色が質感たっぷりに再現されています。そしてその機体色と調和した地上の配色。この色彩のバランスと前述した構図の巧みさが相まって、大型キットに相応しい堂々とした見事な1枚に仕上がっています。

このキットのメ-カ-通し番号は72001ですが、これは1/72で1番目という意味ではなく、大型機ばかりをラインアップした1/72ス-パ-シリ-ズの1番目の作品という意味です。ス-パ-シリ-ズは大型ゆえ、メインの大物パ-ツにFRPを使用。その他のパ-ツは通常のプラスチックを使った複合材料キットになっています。このキットの場合、巨大な三角翼と翼下のエンジンを収容した胴体腹部がFRP製、その他は全てプラスチック製です。プラ部分の出来はAmodel の標準的な仕上がりで、筋彫りは凹。小部品はややモッサリしているものの、一生懸命真面目に作ってあって好感が持てます。気になるFRPはこれが予想以上に良い出来でホッとしました。まず主翼はバリもなくスッキリ出来ている上、表面には緻密な凹筋彫りが全面に施され、プラパ-ツより精巧なほどです。胴体腹部パ-ツも脚庫の凹部などなかなかのディティ-ルだし、凹筋彫りも主翼に負けず劣らず充実しています。FPR同士およびFRPとプラ間の接着には瞬着またはエポキシ接着剤が必要になるでしょうが、FPRパ-ツは2個しかないし接着面も十分有りそうなので、基本組立ては問題ないでしょう。むしろプラパ-ツの方が数が多い分苦労しそうです。しかし完成すれば異彩を放つ逸品になるのは目に見えており、作るのが楽しみなキットです。

部品点数 242

デカ-ルは箱絵の機体のみ。T-4の生産数は1機だけだから当然ですが、機番の101は諸説あるのか、赤と黄の2色セットされています。

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