TOPへ戻る ICM 1/72 TB-3
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これはまた何とレトロ感漂う箱絵でしょうか。白い雲の上を2機のTB-3が悠々と飛んでいます。ぶ厚い主翼, 波目外板, 特徴的な前後2連タイヤの固定脚など、同機の特徴が余すところなく描き出されていますね。特に目を引くのは乗員で、機首銃座, 操縦席, 後部銃座と全て上半身むき出しで乗機しています。左の画像では小さくて分り難いですが、各乗員が風情良く機体にマッチしたタッチで描かれていて、絵の実感を大いに高めています。ところで、TB-3がいくら鈍足でも空を飛ぶのですから、時速200km以上は出ていると思われ、そこに上半身むき出しで乗っていて大丈夫なのでしょうか?操縦席は辛うじて風防があるけれど、銃座は全くの無防備です。思うに銃手は普段は中にいて、敵機が来たときだけ銃座に上がるのかも知れません。

ICMのこのキット、大型機なのに細かい部品まで非常に充実しており、部品総数300に迫る大作キットです。特徴的なのは機体内部構造のパ-ツがあることですね。飛行機のプラモデルは普通、胴体や主翼の外形を構成するパ-ツを直接組み立てます。しかしこのキットではまず主翼の桁を組み、それに外板パ-ツを貼り付けて行きます。胴体も単純な左右分割ではなくて、正方形に近い断面の上下左右を構成する外板を中に仕切り板を嵌め込んで補強しながら組んで行く仕様になっています。これは恐らく実機の内部構造を再現したのではなくて、この機体の外形を再現するために最適な部品割りを考えたらこうなったのではないでしょうか。確かに四角い胴体を外板の面毎にパ-ツ割りしたことで、波目外板の途中に接合線が出ないで済みます。普通のキットに比べると組み難いかも知れませんが、それが美しい完成品を得るためのICMの工夫なんです。また小部品はエンジン, コクピット, 銃座および脚周りとまんべんなく充実していて、大きい機体の随所が美しいディティ-ルで飾られます。不器用な私には正直手に余るほどのキットですが一生の内にはぜひ完成させたい、そんな気にさせてくれる逸品です。

部品点数 298

デカ-ルはソ連機4種類プラス中華民国機1種類の合計5種類から選べます。機体が大きいだけあってデカ-ルも相当の大判です。印刷はシャ-プですが発色がやや薄い感じ
。それより問題なのはフィルムの質で、波目外板の細かい凹凸に上手く馴染んでくれるのか心配になります。普通に考えてデカ-ル軟化剤は必須と思いますが、星の輪郭が相当ヨレそうです。

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