TOPへ戻る ITALERI 1/72 Tu-22
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BOXア-トは雲の下、比較的低空を飛んで行くTu-22、イラク空軍機です。絵の構図は遠景に青く霞んだ山脈、真下の地上は赤茶けた砂漠、そしてその中間は川なんだか海なんだか何やら水がありそうなんですが、ちょうどその上に機体がかぶっているので今ひとつ良く分かりません。主役の機体は右舷後方から間近に迫った感じの視線で描かれており、垂直尾翼を挟んでポッド式エンジンを2基装備した同機の特徴を巧みに捉えています。絵のタッチはパネルラインやリベットが結構緻密に描き込まれていて、迷彩塗装ながら超音速爆撃機のメカメカしい感じが良く出ています。特にエンジン排気口周りが良く描けていてイイ感じ。こういう迷彩塗装の場合は色の濃淡のグラディエ-ションで機体の立体感を出すのは難しいと思うのですが、この絵の場合はパネルラインの曲線で胴体の丸みを表現し、ハイライト部分に白を刷毛引きして明度を上げることにより、Tu-22の美しい立体曲線を再現することに成功しています。もうひとつこの絵の良い点は、機体の精密感と背景の情報密度が調和していること。機体を精密に描いているのに背景が省略されてチグハグな絵を良く見掛けますが、この箱絵はバランスが採れていて安心して見ていられます。

パ-ツは大判のランナ-4枚に手際よく成形されています。全体にシャ-プな出来で、大きなパ-ツには反りや歪みが無く、バリもほとんど見えません。そしてこの大きさのキットにしては部品点数が少な目で、爆弾と爆弾架を除いたパ-ツ数は80程度に抑えられており、私の様なユルいモデラ-にはありがたい限りです。特徴があるのは胴体の分割で、レド-ム,前半,メインの前後3分割x左右。さらにメインは左右分割の背部に、爆弾槽が作り付けられた一体の腹部が付く構成で、合計7分割です。一見複雑な分割に感じますが、こうすることで爆弾槽のパ-ツが省略でき、部品数削減に一役買っています。その他主翼と水平尾翼はオ-ソドックスな分割。ポッド式のエンジンも必要十分なパ-ツ構成でムリがありません。筋彫りは凹。表面のディティ-ルはややあっさりしていますが、脚周りを中心に必要十分な精密感は再現されており、キット内容に不満はありません。

部品点数 123

デカ-ルは箱絵のイラク機の他にリビア機も選べますが、何と言っても実機原産国のソ連機が2種類セットされていて、ソ連機Onlyの私にとってありがたいデカ-ルです。

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