TOPへ戻る TRUMPETER 1/72 Tu-95MS
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BOXア-トは雪を被って連なる山々を背景に、積雪している滑走路に着陸して来るTu-95MS、ソ連空軍機です。でも機首に小さくロシアの国旗が描かれているので、この機体はソ連時代からロシアに引き継がれたものと思われます。絵の構図は機体左舷前方の地上から浅い角度で仰ぎ見る形で、胴体の側面と主翼の前面が主役になっています。これで同機の長大な胴体と広い翼幅が表現できましたが、平面形は全く分かりません。しかし、この特異な巨人機の全貌を1枚の絵で描き出すのは不可能なので、この絵の作者は平面形を犠牲にして同機の細長さと巨大さを表現することを選択したのでしょう。色彩的には白と明るいグレ-で素直に機体を描いたのは良いとして、背景の山や空も機体と同じ様な明度と彩度のため、機体が背景に溶け込んでしまって今ひとつインパクトに欠けます。あと残念なのはプロペラで、回っている感じを出すために薄くぼかしてしまいました。まあ仕方がないのでしょうが、もっと二重反転プロペラの迫力が感じられる描き方になっていれば、より素晴らしい絵になったことでしょう。

このキットのメ-カ-であるTRUMPETERは、大型機キットでは定評があります。しかしTu-95は1/72ではプラモデルとして最大級と思われ、随分大きな箱なのに胴体が入り切らず、前後に分割されています。胴体も翼も細長いので組立て後の強度が心配になりますが、そこは大型キットに強いTRUMPETERだけあって、例えば主翼の付け根には十分な嵌め合いしろが設けられており、強度が出る様に工夫されています。問題は相当なテ-ルヘビ-になるので、自立させるには機首に沢山重りを入れなければならず、細い脚が耐えられるか心配です。過去、静岡ホビ-ショ-などでこのキットの完成品をいくつか見ましたが、中には透明なプラ棒で尾部を支えている作例もありました。パ-ツの出来は上々で、大きなパ-ツにも反りや歪みは全く見られず、バリもほとんど有りません。筋彫りはもちろん凹。表面のディティ-ルも必要十分で良い感じです。ところでTu-95は元々爆撃機で、このキットでも爆弾槽の扉を開にできますが、どういう訳か内部のパ-ツはなく、爆弾やミサイルのパ-ツも付いていません。爆弾槽を開にしたい場合はこの辺自力で対応することになります。
 
部品点数 209

デカ-ルは箱絵の機体の他にウクライナ軍機が選べます。実機は地味なマ-キングがほとんどなので、機番を他から流用すれば別の機体にすることも可能でしょう。

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