TOPへ戻る MODELSVIT 1/72 Yak-140
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BOXア-トは滑走路の一角で翼を休めるYak-140。自転車式の降着装置と翼端の補助輪が印象的です。絵の成り立ちはCG由来だと思うのですが、あくまで私の感触なので根拠は有りません。構図は機体の側上方から斜めに見下ろすアングルで、胴体側面形と翼の平面形を7:3で見せている感じです。Yak-140は細長い胴体と強い後退角のスラっとした主翼の組合せで、いかにも高速機と言った印象ですが、このアングルはそんな同機の特徴を伝えることに一定程度成功しています。

ところで取説の記載やその他資料によると、このYak-140は地上滑走試験中に開発中止となった様で、一回も飛ばなかった可能性が有ります。見た目は良く飛びそうなのに皮肉なものです。この箱絵が飛行中ではなく、地上駐機状態だということは、その辺の事情を反映したものと考えることもできます。深読み過ぎかも知れませんが、そこまで考えて描いているのなら、箱絵評論家としては喜ばしい限りです。

さて、肝心の中身はMODELSVIT製品の標準的な出来で、正確そうなアウトラインと精巧な小部品が製作意欲をそそってくれます。成形がしっかりしていて反りや歪みがない上、原型は恐らくコンピュ-タ上の3Dデ-タでしょうから、合いの良さも期待できそうです。毎度気になるのは筋彫りで、もちろん凹だけれどかなり浅いため、制作途中で消える可能性大です。増し彫り必須ですがその際は彫り過ぎに注意し、下地塗装が終わった時に全体の筋彫りのバランスが整う様に仕上げると良いでしょう。また箱絵からも分かりますが主翼はかなりの薄翼で、翼パ-ツも実際に相当薄いです。胴体と主翼の接合部は一応リブと受けが有りますが、意識的にガッチリ接着しましょう。翼上面の境界層制御板はさらに薄く、ここはエッチングパ-ツが用意されています。この薄くて長いパ-ツを上手く接着することがこのキットのポイントになりそうです。

部品点数 82 (エッチングパ-ツ含む)

デカ-ルは箱絵の機体1種のみですが、コ-ションデ-タや機首のアンチグレアも入って充実しています。実機も1機しか作られなかった様ですので、これで十分でしょう。

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