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BOXア-トは比較的低空で敵地上部隊をピンポイント爆撃していると見られるYak-2の2機編隊で、何と1機は対空砲火を浴びて炎上しています!作品は写真もCGも全く関係ない完全肉筆画であり、私・個人的にはとてもしっくり来ます。プラモデルの箱絵って元来こういうものですよね。手前の機体は鑑賞者の目の前に在るかの様に描かれていて臨場感タップリです。奥の炎上している機体は反時計回りにゆっくりとロ-ルしつつ、乗員たちはコックピットが下を向いたチャンスを狙って脱出するのでしょうか。しかしこの高度ではパラシュ-トが開き切るかどうか微妙です。地上にはYak-2の投弾によると思われる爆撃跡、地上からは対空車両(または陣地)からと思われる本格的な対空砲火と、情け容赦のない戦場の真実が明るい光の中で淡々と描かれています。ハイテクとは無縁な肉筆画でドラマ性など無い戦場の凄惨な日常を描いたこの1枚は、見る者の心に問い掛け、記憶に残るア-トになるのではないでしょうか。

キットはAmodel 初期の作品で、太めのランナ-に大小混在したパ-ツがビッシリと成形されています。全体に細かいバリが多く、小部品もモッサリしていて切れが甘いのですが、精一杯真面目に作った努力の跡がうかがわれ、メ-カ-の誠意と熱意が伝わって来ます。成形機の能力の問題なのかランナ-枠が微妙に歪んでいるので、作って行くとパ-ツの反りが合わなかったり、すき間や段差ができたりして苦労するかも知れません。しかし、モデラ-側も一生懸命真面目に組み立ててやれば素晴らしい完成品に仕上がる可能性を秘めています。それがAmodel の魅力なんです。合いの良い優秀キットはそれはそれで価値がありますが、こういうレトロなキットに手を入れて、世界に一つしかない自分だけの完成品に仕上げるのもプラモの楽しみ方のひとつです。

部品点数 104

デカ-ルは箱絵の黄色の50番の他、白の33番も選べます。塗装はどちらも上面グリ-ン下面ライトブル-の2色迷彩のみ。

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写真↑ランナ-の上半分には合計6個の小型爆弾が成形されています。4個の爆弾は胴体内に作られたコンパクトな爆弾槽に収容されますが、爆弾槽もパ-ツ化されているので扉を開いて中を見せることも可能です。

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