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BOXア-トは良く晴れた空の下、海面近くをVTOL飛行中のYak-38、ソ連海軍機です。海面からは岩が付き出ているので場所は海岸付近と見られ、そんな浅瀬にVTOL空母がいるはずもありません。するとこの機はいったいどこに着陸するというのでしょうか。砂浜に降りるとなると砂が舞い上がってエンジンがタダでは済まないだろうし、なんとも不思議な光景です。絵の成り立ちは良く観察したところ、写真から起こしたものと判明。写真の上に絵の具を乗せて上手く絵に見せかけていますが、主脚柱や翼端部などに写真っぽさが残っています。恐らくVTOL空母の甲板から撮影した写真を、背景の絵に貼り付けたのでしょう。良く出来たと思うのは配色と明暗のバランスです。背景を機体と同系色の青とし、空の青から水平線の白い雲に移るグラディエ-ションの中に機体を上手く嵌め込んでいて違和感がありません。逆に右下の岩は色味も合っていないし、主役の機体のメカ感とも不釣り合いで、なんともしっくり来ません。
このキットのメ-カ-通し番号は7257でAmodelの中でも結構初期の作品です。それゆえこのキットには同社の初期作品の特徴が凝縮されていて、良い点と悪い点を合わせ持っています。先に悪い点から書くと、各所にバリ,
反り, 歪みが見られ、組立ては一筋縄では行かないでしょう。また小部品はもっさりした出来で適宜リシャ-プが必要です。良い点はプロポ-ションがバッチリ行けてるのと、とにかく一生懸命真面目に作ってあるので、手を入れてやればやっただけそれに応えてくれます。つまり苦労の先に素晴らしい完成品が手に入る可能性を秘めている訳で、それがこのキットを手にしたモデラ-に夢を与えてくれるのです。
部品点数 １２１
デカ-ルは全部で4種類のバリエ-ションがセットされていますが、うち1種はYak-38U用なので選べるのは3種類です。塗装説明図によれば箱絵以外の多色迷彩機もあります。 |
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