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Yak-7PVRDはYak-7Bの翼下にラムジェットを装着してテストした機体で、書籍「世界の傑作機No.138」の46ペ-ジに写真が載っています。このBOXア-トはその写真を絵にしたもので、当然ながら機体のデッサンは正確、細部もきちんと矛盾なく仕上がっています。画家のオリジナリティ-が出るのは背景の空と地面ということになりますが、この絵はまあ合格点でしょう。もとの写真は白黒なので地面がどんな色だったのか想像するしかありませんが、写真を良く見るとどうやら草原にうっすらと雪が積もっている感じです。それをこの絵の作者は初秋の明るい草原に置き換えました。地面の明るさに合わせて空も明るく高く、遠くまで見渡せる様に描いたので、空気の透明感と地平線の遠さが感じられ、広々と気持ちの良い箱絵に仕上がっています。
このキットは先行発売された同社のYak-7Bにラムジェットのパ-ツを追加したものです。元々このキットは大判のランナ-1枚に主要部品を成形し、細部はエッチングとレジンで補って、主としてレジンパ-ツの入れ替えで各サブタイプに対応するという形式を採っていました。従ってその流れから行くと、ラムジェットはレジンで出来ていて然るべきなんですが、キットにはインジェクションパ-ツが入っていたのでちょっと意外でした。私はレジンには不慣れなのでインジェクションパ-ツはありがたいけれど、このキットの場合、どの道レジンは避けて通れないしエッチングまで駆使しなければならないので、ラムジェットだけインジェクションでもあまり意味ない感じがします。
部品点数 74 (エッチングパ-ツ含まず)
デカ-ルは2種類セットされていますが、黒縁の赤星に白の16が付くのは通常のYak-7B用で、PVRD用は白縁の赤星のみです。 |
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