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yak7v_vl72_BOXアート

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BOXア-トは広大な雪原にひっそりと駐機しているYak-7V。この構図には見覚えがあったので調べて見たら、書籍「世界の傑作機No.138」の41ペ-ジにそのものズバリの写真が載っていました。同書の解説によるとこの機体はYak-7Vの1号機で、スキ-式降着装置を付けてテストされているところなんだそうです。箱絵としての出来栄えを見ると、まず機体形状の再現は写真を基にしているだけあって当然優秀。細部の描写もそこそこ描き込まれていて納得できます。不満が残るのは背景で、雪原と青空では単純過ぎて逆に描き難かったのか、夕焼け風の曇り空と微妙に色味のある雪原になっています。もとの写真は白黒ですが、機体の影がはっきり映っているから、空は青空、地面は眩しいほどの純白だったはず。この絵の作者も初めはその様に描いたものの、機体色との調和とか遠近感覚などの点で折り合いが付かず、こんな黄色い空になったのかも知れません。

このキットの箱は1/72大戦機にしては随分大きいのだけれど、その原因はプラパ-ツが大きな1枚のランナ-に成形されているためです。パ-ツをザッと眺めたところ、形状は優秀、合いも良さそうで文句ありません。パ-ツが整然と並んでいるのに冷たい工業製品の感じがしないのは、このキットが簡易金型製で表面の彫刻に柔らか味があるのと、豊富に入っているレジンパ-ツとエッチングが醸し出す手作り感によるものと思われます。こういうキットに接すると、プラモデルが少年向けのおもちゃだった時代は完全に終わっていて、価値の分かる少数の大人向けなんだということが良く分かります。お値段もお高いですし・・。

部品点数 63 (エッチングパ-ツ含まず)

デカ-ルは赤い星だけですが、黒縁付と白縁付の2種類セットされています。地味ですが練習機ですから、まあこんなものでしょう。
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