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BOXア-トは洋上を哨戒飛行中のKa-27対潜ヘリコプタ-、ソ連海軍機です。眼下には発進して来た巡洋艦が見えていますが、艦のソナ-で敵潜水艦の気配でも感じたのでしょうか。絵の構図としては主役のKa-27を中央に大きく描き、プラモデルの箱絵としての基本をしっかり押さえています。その上で、洋上遠くに船を描いたことで物語り性が付加され、絵全体がグッと引き締まりました。絵のタッチはブレ線や過度な影付けを避けたクリ-ンな描き方で、機体のメカの細部までしっかり描き込んでいる割にはスッキリしています。私がやや違和感を感じたのはロ-タ-ブレ-ドの表現です。不透明な白でエッヂに少しブレ線を付けてありますが、もっと透明にして回転している感じを出すか、あるいはそのままブレ-ドの色を置いてシャッタ-スピ-ドの早い写真の様にした方が良かったと思います。
パ-ツは胴体に関連する部品とその他の部品にグル-プ分けされて、大きく2枚のランナ-に成形されています。胴体表面には薄っすらと梨地が掛かっていますが、とても目が細かい梨地なので特段問題にはならないでしょう。筋彫りは基本的に凹ですが、ドアやドアレ-ルなどは実機通りの浮彫り(凸)になっています。また、筋彫りに沿ってリベットも打ってあるので、航空機でありながらAFVのような雰囲気が漂い、まさにこれがヘリコプタ-のキットという感じがします。2枚目のランナ-に成形された多数の小部品はとても精巧で強度もそこそこ有りそうですが、私が入手した個体は少しバリが張っていました。運よくバリの少ない個体を入手してもパ-ティングラインは必ず有るので、ここは根気よくライン消しに励みましょう。
部品点数 105
デカ-ルは箱絵の機体1種のみ。赤星の白縁の幅が広過ぎるのと、線のエッヂがヨレているので、気になる場合は別売りデカ-ルか手持ちのストックで対応することになります。 |
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