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BOXア-トは飛行場というよりも、だだっ広い草原の一隅に駐機しているKASKR-1を悄然としたタッチで描いた油絵です。後方には他の複葉機も何機か描いてありますが、とても遠くて草原の広さがひしひしと伝わってきます。不思議なのは回転翼の上に描かれている赤い旗の様なものとその中の人物象。箱の側面や取説を見てもこの人物についての説明はありません。パッと見スタ-リンにも見えるので、これは実際にスタ-リンの肖像を描いた赤旗が機体にくくり付けられていて、風にはためいている場面なのでしょうか。時は1929年、折しもスタ-リンが権力を握った時期と重なります。本当に肖像画の旗を機体に付けたのか、それとも時代背景を伝えるために画家が象徴的に描いたのか、どちらか分からないけれど、箱絵を見た人にオヤッと思わせて気を引く効果はあると思います。
中身はAmodel が最もAmodel らしかったころの作品で、私の感覚では見事な出来です。実機に忠実そうな表面のディディ-ル、一生懸命作ってある小部品。しかしバリが多めでところどころ成形の焼けがあり、合いは未知数と、作り手に期待と不安の両方をたっぷり与えてくれます。実機は複葉機を基に改造したものなので支柱類が多く、張り線も沢山張られています。木製のプロペラや布張りの回転翼を塗装で上手く表現し、張り線を雰囲気良く張ってやれば、小粒ながらも周囲の目を引く逸品になることでしょう。
部品点数 41
デカ-ルは国籍マ-クは無く、胴体に入る機名のみ。実機が箱絵の1機だけなので当然と言えば当然です。
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