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BOXア-トは山岳地帯の谷底に展開して物資を輸送している感じのMi-26。取説の塗装説明によるとロシア軍機で、1993年、タジキスタンと書いてあります。従って残念ながらソ連機ではありません。しかしMi-26は1977年に初飛行し、ソ連崩壊以前から運用されていました。有名な機体ではソ連時代、チェルノブイリの原発事故で消火活動を行い、その後放射能に汚染された廃棄物として放置されている機体があって、私は作るときにはその機体にしようと思っています。箱絵の観賞に戻ると、Mi-26は世界最大級のヘリコプタ-なので、1/72とはいえ箱は相当大きく、従って絵も大きく、とても迫力があります。地上に視点を置き、わずかに浮き上がった機体を間近に仰ぎ見る構図は、巨大なヘリの重厚な質感を感じさせ、見る者に実機の巨大さを理解させてくれます。後方に着地している僚機とさらに遠景の山が画面に遠近感を与え、主役の機体は今まさに左前方に飛び去って行くかの様です。機体のデッサンはしっかりしているし、細部の描き込みや色使いもバランス良く出来ていて、良く描けた一作と言えるでしょう。
ZVEZDAはヘリのキットを一定数リリ-スしていて、ヘリキットメ-カ-として確固たる地位を築いています。中でもこのMi-26は同社から出て然るべしと感じるモデラ-さんも多いのではないでしょうか。パ-ツの出来は私には全く文句の付けどころが有りません。プロポ-ション,
表面のディティ-ル, 小部品と、どれを取っても良い出来です。このクラスの大物キットだと部品点数も多くなりがちですが、このキットではエンジンの再現は無く、また重要性が低い部分の過度な再現も控えてあるので、部品点数はそれほど多くなく、好感が持てます。ただしヘリキットの命とも言えるロ-タ-基部は多数のパ-ツを駆使して精密に再現してあり、押さえるべきところはきちんと押さえたメリハリのある好キットだと思います。
部品点数 234
デカ-ルは箱絵のロシア機と白塗りの国連機が選べます。計器板や細かいコ-ションデ-タも揃い、不満はありません。
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