TOPへ戻る Amodel 1/72 Mi-6 early version
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BOXア-トはツンドラ地帯でしょうか、凍った湖または大河の上空を悠々と進んで行くMi-6。箱右上に early version と書いてあり、直訳すれば初期型(前期型)となるので、Mi-6について調べて見ると、同機のシリ-ズは1957年に初飛行した前期型と、1971年に初飛行した後期型の2系統に分かれることが分かりました。色々ある発展型は前期型か後期型か、どちらかのグル-プに入る派生機とのことです。Amodel からはMi-6 late version も出ているので、基本的には同機の全体をカバ-していると言えるでしょう。絵のタッチはいつものAmodel調でしっとりとした落ち着きがあり、良い感じです。機体を中央に置き、箱の長辺いっぱいに大きく描いてありますが、これはプラモデルの箱絵の基本中の基本。これがしっかり出来ているので、箱の中身がどんなに素晴らしいものなのか、消費者に強烈に訴え掛けることに成功しています。空ものの絵の共通点として、機体が細長いので上下が空きますが、下は地面、上は背景にもなる空を、いかに主役の機体と調和させ、主役を引き立てるかが第二の基本です。その観点から見るとこの絵は、地上の風景を完全に機体の下に描き、機体をやや下から仰ぎ見るアングルとしたため、巨大へりである同機の浮揚感を見事に捉えています。また背景は単調な青空を避け、赤暗く染まった雲を描くことで、彩度・明度・情報密度の各パラメ-タで機体とのバランスを取り、主役を大いに引き立てています。

さて、肝心の中身を見て行きましょう。結論から先に言うと、「Amodel 炸裂!」です。私は感動しました。Mi-6は言わずと知れた大型機ですが、巨大なランナ-はなく、Amodel 伝統の小柄なランナ-を駆使して、一生懸命成形してあります。ランナ-数は合計25枚。1枚1枚は小さいとは言え、これだけのランナ-を費やして成形された部品数は優に200を超え、しかもその部品一つ一つが当時の技術で可能な限り丁寧に、精魂込めて作り込んであります。成形はきちんとしていて、一部にバリはありますが、ランナ-に変な反りや歪みはありません。こうなると組立て易さに期待したいところですが、胴体の外形を形成するパ-ツだけで12個(つまり、胴体12分割)なので、あまり過度な期待はしないでおきましょう。筋彫りは基本的には凹ですが、要所要所に浮彫りで施されたディティ-ルがあるので、それを潰さない様に慎重に組み立てる必要があります。透明部品、機体内部の部品、その他小物類などなど、どれも良い出来で充実しています。特にヘリ模型の命とも言えるロ-タ-基部は11個ものパ-ツを組んで作る仕様で、精密な仕上がりが期待できます。

部品点数 280


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デカ-ルは箱絵のグレ-のソ連機の他に迷彩でソ連機がもう1種類、それと中国機の合計3種類から選べます。国籍マ-クと数字以外にも計器板とコ-ションデ-タがセットされていて十分な内容。印刷はシャ-プだし発色もきれいで素晴らしいデカ-ルです。問題はフィルムの質ですが、私の経験では Amodel のデカ-ルは大変上質なので、まず問題ないと思います。

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