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BOXア-トは結構高度がありそうな山岳地帯上空を飛ぶMi-8、ソ連軍機です。地上の山は所々木が生えているものの、頂上付近はハゲ山で、そこが植生限界高度であることを物語っています。植生限界高度は緯度によっても異なりますが、ここが中央アジアだとするとおよそ2500mほどで、ヘリはさらにその上を飛んでいるからヘリの高度計は2700m程度を指していると思われます。Mi-8の実用上昇限度は4500mなのでまだまだ余裕の高度だけれど、コクピットやキャビンは与圧されていないだろうから、快適性から言えばこのくらいの高度が良い所でしょう。さて、絵の出来は斜め前方から肉迫したアングルで機体全体を大きく捉え、なかなかの迫力です。特に広々とした前面窓ガラスの奥には2名のパイロットがはっきりと描かれ、臨場感満点。車輪やロケット弾ポッド、ロ-タ-基部などの細部もしっかり描いてあって好感が持てます。ちょっと惜しいのは視角が深過ぎて前後が詰まってしまい、Mi-8の長い胴体が十分再現できていないことでしょうか。
ITALERIの場合、他社製品を自社ブランドで販売するときは、パッケ-ジにきちんとその会社のロゴを入れますが、このキットにはITALERIのロゴしか入っていないので自社製品なんだと思います。箱絵には画家のサインと共に91と入っているからキットの開発年代が1991年だとするとちょうどソ連が崩壊した年なので、今ほど正確な情報が取れたとは思えません。確かにMi-8
/ Mi-17と、かなりおおらかな機種表記になっているところを見ると、あまり細かい点をつつくのに適したキットではない様です。筋彫りは凸で所々リベット表現あり。ディティ-ルはあまり細かくありませんが、全体の雰囲気は良いので、作る価値は十分にありそうです。
部品点数 188
デカ-ルは3種類。箱絵のソ連機の他にポ-ランドとドイツの機体が選べます。取説によればポ-ランド機がMi-17で他はMi-8とのことです。 |
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