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リトバックの休日_01
スケール混合(1/32,1/35,1/48,1/72) リトバックの休日 完成日 2013年 10月 27日

作品について
リーリャ・リトバックは第二次世界大戦中のソ連で最も有名な女性パイロットの一人です。彼女は全員が女性で構成された俗称「魔女飛行隊」に所属し、Yak-1を乗機として個人撃墜数11機の戦果を挙げエ−スに名を連ねましたが、残念なことに1943年夏に戦死しました。このジオラマは「魔女飛行隊」の休日を題材にして作ったもので、天気の良い日中に屋外で携帯蓄音機から流れる音楽を聴きながらコーヒーを飲んでくつろいでいる場面です。左端、飛行服を着て摘んだ野の花の香をかいでいるのがリトバック。部隊の地上員が彼女にコーヒーを運んでいます。後方に駐機しているのはリトバックの乗機のYak-1で、部隊の休暇中に点検整備をしようと女性整備員2名が歩み寄っています。ところで、このジオラマはスケール混合のパースモデルです。パースモデルとは、手前に大きい模型、奥に小さい模型を配置して、遠近感を誇張したモデルのことで、約束事として、必ず手前から見なければなりません。これを逆から見ると遠近が逆転して破綻します。従ってこのジオラマ全体を飛行機の後ろ側から見た写真は撮っていません。

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当時記
この作品は初めからジオラマ制作を意図したものではなく、まず1/72のYak-1を単体で作りました。着工は2007年6月下旬です。所属している模型サークルのその年の展示会に出すつもりだったのですが結局間に合わず、その後5年半放置して完成したのは2013年の5月でした。私の場合、途中に休止期間が入って完成に何年も掛かるのは良くあることなんです。それから1作挟んだ同年8月、リトバックとソ連女性兵士のフィギュアキットを入手したのをきっかけに、パースモデル仕立てのジオラマを作ろうと思い立ちました。1/32,1/35のフィギュアを本格的に塗り込むのは初めてでしたが、エース・リトバックへの思い入れと女性兵士のキットの出来の良さに助けられてモチベーションが続き、ジオラマ着工から2ヶ月半で完成させることができました。

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素材など
まず1/72のYak-1はポーランドの老舗、MIKRO金型のキットです。これは「展示場」に単品をUPしてあるので詳細はそちらをご参照ください。次にフィギュアたちですが、主役のリトバックはMASTER BOX 1/32 Famous Pilots of WW II に入っているものを使いました。次に女性兵士はICM 1/35 Soviet Military Servicewomen を使用。テーブルやポット、それに蓄音機もこのキットに入っているものを使っています。さらに近景と遠景をつなぐ目的で1/48フィギュアを1体配置していますが、これは同じく ICM の1/48 Soviet Airforce Pilots and Ground Personnel から女性兵士だけ持って来ました。最後に遠景の1/72フィギュアは言わずと知れたフィギュア界の雄、PreiserのArt Nr.72528から、民間人女性を小改造して女性整備兵に仕立てています。ベースの円盤は近くのホームセンターで板を買い、木工サービスコーナーで丸く切り出してもらいました。テーブルの後ろの樹木は鉄道模型用に販売されているものを購入したものです。

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制作記があります。よろしかったらぜひご覧ください。


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