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Be-12 | |
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MODELSVIT 1/72 Be-12 | 完成日 2015年 11月23日 |
Be-12 実機について Be-12は第二次世界大戦直後に開発された大型多目的飛行艇・Be-6の後継機で、1960年に初飛行しました。1950年代のベリエフ設計局ではターボジェットエンジンに後退翼を組み合わせた先進的な大型飛行艇・Be-10を開発していましたが、先取りし過ぎた設計と未熟なエンジンのせいで結局実用化できず、堅実路線に立ち戻ってこのBe-12を開発することになりました。そんな経緯があるのでBe-12は前回の成功作であるBe-6の基本設計を色濃く受け継いでいます。胴体上面から生えるガル翼の頂点に配置された2基のエンジンと、双垂直尾翼という機体構成は、飛行機に詳しくない人が見比べても類似点が分かるほど良く似ています。しかし、Be-6に比べると当然格段の進歩を遂げていて、動力は空冷レシプロエンジンからターボブロップに変わったし、頑丈な降着装置を備えて水陸両用機となっています。運用は1965年から開始され、ほどなくすべてのBe-6を代替して現在(2015年)なお現役で活躍しています。 |
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当時記 私が所属している模型クラブでは年1回展示会があり、毎年テ-マが決められて作品コンペが行われます。2014年のテ-マは「古いキット」でした。これにはmaster1/72Be-6で参戦したものの、展示会までに完成せず涙を飲んで1年、2015年のテ-マは前回の「古いキット」に呼応して、「新しいキット」に決まりました。ちょうどその頃、MODELSVIT 1/72Be-12が発売されたんです。Be-6を作っているときから、「後継機のBe-12も作りたいなぁ・・どこかから1/72でキットが出ないかなぁ・・」と思っていた私にとって、この展示会のテ-マはまさに渡りに船。早速キットを購入し、今度こそ期日に間に合う様にと、気合を入れて作り始めました。着工は2015年3月29日。展示会は例年11月なので、今回も間に合わないかと危惧していたところ、その年の展示会は年を越して2016年早春の開催となったので、数か月の余裕を持って完成させることができました。 |
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キットについて [MODELSVIT 1/72 Be-12] : このキットが発売されたのは2015年早春で、私が作り始めたのが3月末からだから、まさに当時出たばかりの最新キットを作ったことになります。作って見ての印象ですが、流石に新しいキットだけあって最終的には綺麗に仕上がるけれど、制作過程は決して楽なものではありませんでした。その原因はまず部品点数が多いことで、エッチングパーツも含めた部品総数は248に上ります。この級の機体としては標準的な数だとは思いますが、小型機の作例が多い私にとっては異次元的な多さでした。その結果、作っても作っても部品が減らない、なかなか飛行の形が見えて来ない・・ということになり、制作のモチベーションを保つのに工夫が要ります。まあこの辺は慣れの問題もあり、日ごろから大型機を手掛けているモデラーさんにとっては普通のことかも知れません。キットの出来は、プロポーション,表面のディティール,小部品の精度 の三拍子揃った優秀な出来で、その点では文句ありません。しかし、組み立て易さの面では特に優秀とは言えず、所々に組み立て難い部分がありました。例えばコクピットの胴体への納まりが悪いとか、透明パーツと本体の接合にかなりの修正が必要なことなど、古いキットとさほど変わらない一面も残っていて、修正工作が好きなモデラーさんには魅力となるでしょう。あと、全体的に接着の「のりしろ」が狭いので、ガッチリ頑丈に組み立てるには部分的に瞬間接着剤で補強するなど、工夫が必要です。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
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