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メイン胴体を接着するためには、機首窓後方の床板と座席、コクピット、および後部観測窓下・内部構造の3つを挟み込む必要があります。どれも取付けガイドが有りますが、しっくり嵌ったのは後部観測窓下のみで他はどうも収まりが悪く、特にコクピットは胴体内壁から出ている一部の取付けガイドに明らかに干渉していました。そこで干渉しているガイド突起を削り取ったところ、どうにか胴体の左右が閉まる様になりました。しかし、ガイドの一部を削り取ったため、コクピットの位置が今一つ決まり難いので、まず全ての挟み込み部品を胴体左舷に接着し、完全に固まってから胴体右舷を接着することにしました。もちろん挟み込み部品を接着中は右舷胴体をセロテープで仮組みして部品の位置がずれない様にサポートしておきます。そうして挟み込み部品がめでたく左舷にくっついたのが下写真・上段の2枚。ここまで来る間にもシートが片方とれたり、機首内壁の計器パネルが剥がれ落ちたりして補修に追われました。 |
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こうして万全の準備を整えた後、いよいよ胴体同士を接着。数日寝かせて十分に固めてから、胴体間の接合線を消す作業をしました。上写真・下段の2枚が作業後の状況です。この段階では接合線は完全に消えている様に見えるけれど、サフを吹くと再び浮き上がって来ることがあるので要注意なんですよね。まあ、サフを吹くのは士の字になった後だからまだだいぶ先ですが。
続いて後部胴体を組立てます。なぜこの後部胴体がわざわざメイン胴体と別になっているのか? 作る側からすると一体でも良かった気がします。私のカンですが、金型寸法の制約で分離せざるを得なかったのではないでしょうか。 |
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2.そしてこの後部胴体の上面には、水平尾翼の取付け基部があります。そこで少し先回りして尾翼のパーツを組みました。下の写真は左右一体に出来ている水平尾翼とその両端に付く垂直尾翼です。
3.ここまで来て後部胴体をメイン胴体と合体させるか、それとも先に水平尾翼を付けるか迷いに迷った挙句、結局後者を選びました。理由は今・水平尾翼を付けた方が接合部の修正が楽そうだから。
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1.後部胴体には尾輪とその収納庫を挟み込みます。収納庫は鋭い三角形断面の狭い空間を2枚の隔壁パーツで仕切って作るのですが、ポイントはとにかく仮組み。事前に十分すり合わせて胴体内壁と隔壁間のすき間が最少になる様に取付けました。 |
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案の定、後部胴体と水平尾翼の接合部修正は結構手が掛かったので、メイン胴体と合体した後で水平尾翼を付けた場合は取り回しに苦労したことでしょう。懸念事項は水平尾翼の取付け角度で、もしこれが狂っていたら取り返しが付きません。でも水平尾翼を後部胴体に仮組みして見ると、上反角が付いて左右一体の水平尾翼と胴体間の取付けはある位置で決まってしまって、どうにも角度の調整のしようがないんです。そこでセロテープでメイン胴体を仮組みし、水平尾翼の角度がOKであることを確認して接着しました。このキット、小さなパーツは結構どこにでもどうにでも付く反面、翼と胴体など、大きな接合は調整の余地がなかってりして面白いです。
続いて後部胴体をメイン胴体に合体させます。まだ機首と尾端ビームが付いていませんが、胴体としては8割ほどの組立て率となり、飛行機の形が見えて来ました。 |
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ところで、後部胴体とメイン胴体の接合部は驚くべきことに何のガイドもないイモ付けです。接着面積も狭くて付け難いのですが、強度は行けてそうなので補強はしませんでした。合いはどうかというと、これがまた決して良いとは言えません。具体的にはメイン胴体に比べ後部胴体の方が縦長・幅狭です。従って背と腹は後部胴体が高く、左右の側面はメイン胴体が高い複合段差ができます。作例では低い部分に塗料と瞬着を塗ってパテ代わりとし、高い部分を中心に丹念にペ-パ-掛けして全周を均しました。ここの段差、結構厳しかったです。 |
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この段階で長さ33.5cm。この後、機首と尾端ビームが付くと全長41.8cmになる予定です。この長さは馴染深い大戦機ではB-29にほぼ等しいので、Be-12の大きさが実感できますね。この全長は機首のレドームと尾端の細長い対潜探知ビームも加えた長さなので、実際にはB-29よりも一回り小柄な機体だけれど、B-17よりは確実に大きい訳で、いつも小柄な戦闘機ばかり作っている私にとっては前作Be-6に続く大物キットです。完成まで気力が持つかちょっと心配。
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