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BI-1 | |
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MODELIST 1/72 BI-1 | 完成日 2015年11月8日 |
BI-1 実機について 第二次世界大戦中にソ連では少なくとも3機種のロケット戦闘機が試作されました。その中で最も多くの機体が作られたのがこのベレズニャク・イサエフ BI-1です。BI-1は3機種中最も早く登場した機体で、その特徴はとにかく小型なこと。全長・全幅とも 6.5m程度の機体規模は中型トラックほどのボリューム感しかなく、航空機としては最も小さい部類です。第二次世界大戦中のロケット戦闘機と言えばドイツのMe-163が有名で、これも同じ様な機体規模ですが、当時のロケットエンジンの推力では小さい機体しか飛ばせなかったということなんでしょう。 BI-1はまず1941年にグライダーとして進空し、翌1942年にロケット動力による初飛行を行いました。これはMe-163から1年程度遅れていますが、当時対戦中だったドイツの技術を参考にできるはずもなく、ソ連独自の技術でとにかくロケット動力飛行を実現したのだから大したものです。その後 BI-1によるロケット飛行の実験は1945年まで続けられ、最末期には翼端にラムジェットを装備した型など、合計7〜8機が作られたものの、結局実用には至らずに終わりました。 |
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当時記 2015年の春から11月の終わりにかけて、私は1/72Be-12を作っていました。そのキットは全長40cm以上、部品点数200を超える大物で、小型機の作例が多い私にとっては荷が重く、特に秋以降は持て余し気味になったんです。そのままでは模型作りの楽しみが苦しみに変わる恐れを感じたので、できるだけ簡単に組み上がる模型を作って気分転換することにしました。そこで白羽の矢を立てたのがこのMODELIST1/72BI-1です。ロケット機はプロペラも空気取り入れ口もなく、機体形状が簡単で工作が楽なんです。私は過去2回、ロケット機で気晴らししたことがあり、いずれも良い気分転換になりました。今回のBI-1も10月10日の着工から1ヶ月以内に完成と、日ごろ手が遅い私にしては異様なハイペースで進み、大いにストレス発散できました。お蔭で停滞気味だったBe-12も何とか進み出したので、気晴らし作戦大成功と言ったところです。 |
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キットについて [MODELIST 1/72 BI-1] : このキットはMODELISTという聞き慣れないメーカーの作品で、箱にMADE IN RUSSIA とあり、取説の文字は全てロシア語。箱絵も西欧のキットのものとは一風変わったタッチでエキゾチックな雰囲気が漂っています。ソ連が崩壊して国としてのロシアが復活したのは1992年以降だから、割と新しいキットなのかと思いきや、ランナー構成や個々のパーツも古色蒼然としており、これは恐らく旧ソ連時代に作られたキットと思われます。つまりかなりの年代物な訳で、パーツ精度やディティールなどはいわゆる 「それなり」 です。しかし、基本的な合いは決して悪くないし、肝心なプロポーションは私の様な素人が見る限りでは、実機写真と見比べて特段オカシイ部分は見当たりません。組立てで注意すべきところはまず全体では部品点数も少ないし、とにかく小さいので胴体や翼などの主要部品はスラスラ組めます。問題は小部品で、特にコクピットはシートだけのガランドウなので作例では床板,,背もたれ,計器板,操縦桿を追加しました。キャノピーに窓枠が少なく、完成後も外から良く見えるので、手を入れてやる甲斐があります。また脚パーツはそのままでは左右のバランスが取り難いので、作りながら脚柱の長さを調整したり、脚カバーの外形を合わせたりする必要があります。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
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