![]() |
I-302P | |
![]() |
![]() |
|
Amodel 1/72 I-302P | 完成日 2011年 2月12日 |
I-302P 実機について 1940年代、ソ連ではロケットを動力とする迎撃戦闘機が真剣に開発されており、第二次世界大戦中に少なくとも3機種のロケット戦闘機が試作されました。その中で最も有名な機体はベレズニャク・イサエフの BI-1でしょう。ここに挙げた I-302P は BI-1 の次に登場した機体で、尾輪式の降着装置と低翼に配された直線翼は BI-1を踏襲。一方機体規模は二周りほど大きくなっています。大型化した理由はとにかく燃料を増やして少しでも滞空時間を伸ばしたかったためと思われ、翼下にラムジェットエンジンを2基装備して混合動力機とする予定でした。初飛行は1943年の春ですが、その時はまだ搭載予定のロケットエンジンもラムジェットも出来ていなかったので、グライダーとして進空したとのことです。その後はエンジンの開発に手間取っているうちに対独戦の戦況が好転し、敵爆撃機の脅威が遠のくとともに本機の必要性も薄れ、開発は中止されました。 |
|
![]() |
![]() |
当時記 今(2011年初頭)からもう4年も前のこと、日ごろお世話になっている先輩モデラーさんのサイトで年越しモデリングが開催されたことがありまして、私は Amodel 1/72 I-270 で参加させていただきました。結局期日には間に合わなかったものの、日ごろ手の遅い私にしては驚異的なスピードで完成したので、そのときの感動は今でも忘れられません。夢よ再び・・ということで、2010年・年末から2011年・正月にかけて Amodel 1/72 I-302P で一人年越しモデリングを敢行しました。4年前の I-270 と同じロケット機ですが、この手の機体はプロペラもない、空気取り入れ口もない、大きな排気口もない。従って部品点数が少なく工作が楽で突貫工事向きなんです。とは言え基本工作に手間取って完成したのは予定を1ヶ月以上過ぎた2月12日。いくら小粒でも Amodel の旧作キットを舐めてはいけませんね。 |
|
![]() |
|
キットについて [Amodel 1/72 I-302P] : このキットは通し番号が 7220 で、Amodel の初期から中期に入るころの一品です。部品点数が少なく、パーツを眺めている限り楽勝で組めそうだったのに、実際に作ってみると大苦戦になりました。作り難さの最大の原因は胴体パーツの歪みです。金型が狂っているのか成形が悪いのか判りませんが、左右の反りが合わないので例えば機首を合わせると尾部がワニの口の様にパックリと開きます。このままでは接着できないのでお湯に漬けて形を直しますが、この時主翼も含めて全体のバランスを見ながら修正しないと垂直尾翼が垂直でなくなったり、主翼の上反角が左右で違ったり、色々と不都合なことが起きます。作例では主翼と尾翼間に角度的なねじれが出来ないことを優先したので、胴体前半がやや右舷寄りにねじれた状態で固まってしまいました。個体差もあるでしょうが、これからこのキットを作る方がいらっしゃいましたら、部品単体の状態で極力歪みをなくすことを強くお勧めします。 |
|
![]() |
|
制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
|
|
|