TOPへ戻る 幻の迎撃機  Il-2Ib
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Il-2Ib Photo 1
AIRFIX 1/72 Il-2M 改造 完成日 2008年 6月07日

設定 Il-2Ib この作品はフェイク(架空設定に基づいた作品)です。
Il-2シュトルモビクは対地攻撃機だが、大戦初期に爆撃機や輸送機など大型の敵機に対しても若干の戦果を挙げた。そこで爆装を撤去し、対大型機専用の戦闘機型「Il-2I」が試作されたが不採用に終わった。(←ここまでは本当) 「Il-2Ib」は「Il-2I」をベースに発展した機体で、主翼を再設計して翼面積を減らし、翼面荷重の増加と表面抵抗の減少による速度性能の向上を狙っている。兵装は爆装を全廃した代りに主翼に機関砲を4門装備し、さらに後席を撤去して斜銃1丁が追加された。テストの結果、性能は概ね満足すべきものだったが、そのころには敵重爆に十分対抗しうる火力を備えた通常の戦闘機が登場し、また本業の対地攻撃型の新型「Il-2M3」の生産で工場が手一杯なことから、「Il-2Ib」が量産されることはなかった。
 

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当時記
2007年の終わりごろ、BBSご常連さんのお一人、「なきうさぎ(びっち)」さんと、「イリューシンで共作しませんか?」という話になりまして、「どうせやるならお仲間が多い方が楽しいから」と、当サイト初のイベント、「イリューシン祭り・コーカサス2008」を立ち上げました。私のエントリーはこのAIRFIX 1/72 Il-2M。古いキットですが一度は作っておきたかったんです。始めは順調に進めていましたが、途中仕事のゴタゴタなどあり、結局完成までに6ヶ月掛かりました。
 

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キットについて
[AIRFIX 1/72 Il-2M] : 私が幼少のころから売られている古〜いキットです。機体全面に凸リベットがびっしり打たれており、脚やエルロンが可動するなど、レトロな雰囲気を今(2008年)に伝える貴重な化石と言えるでしょう。古い割りにはバリも少なく、合いもそこそこで、キット開発当時プラモ界をリ-ドしていたAIRFIXの技術力が感じ取れます。プロポ-ションは「図面と比べて正確か」という観点では決して良いとは言えず、特に主翼の平面形が決定的に違います。しかし他の観点、「完成した時の全体の雰囲気はどうか」という点では私は十分合格点だと思います。実機が活躍していたころの写真と見比べると実に良く似ています。このキットは恐らく図面から起こしたものではなく、職人さんが写真を見ながら原型を作ったのではないでしょうか。そういうキットは味わい深いものが多いのですが、このキットも作っていてとても良い味を感じました。そう言う訳で主翼の修正などはせず、「翼形の異なる発展型」というフェイク設定で楽しみました。
 

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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 


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