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Avis 1/72 La-200 with Toriy radar 完成日 2018年 2月25日

La-200 with Toriy radar 実機について
La-200は1940年代の末期にソ連で試作されたジェット戦闘機で、高性能レーダーを搭載した全天候機を目指して開発されました。しかし当時のレーダーは大きくて重く、エンジンは直径が大きい割には非力で、小型の単発戦闘機では全天候性能の実現はムリな状況でした。そこで出されたアイデアはエンジンを胴体内に縦に2基配置した双発とし、前面面積を単発機並みに抑えて空気抵抗を減らしつつ大出力を得て、大型のレーダーを積める機体にするというものです。試作機はミコヤン・グレビッチ,スホーイおよびラボーチキンの各設計局で作られましたが、中でも一番最後までテストされたのがラボーチキンの La-200です。La-200の試作機は2種類有り、ひとつはToriyレーダーを比較的大きなレドームに収めて環状の空気取入れ口の中心に置いた型(本展示)。もう一方はやや小型のKorshunレーダーを機首上部に装備した型です。両機ともレーダーに問題があったと見えて、後に大直径のレーダーを機首一杯に搭載したLa-200Bへと発展します。

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当時記

このキットに手を付けたのは2017年の10月からで、それまで作っていた姉妹キットの La-200 with Korshun radar の後を追う形で作り始めました。11月一杯で士の字に到達してからは2機同時に塗装を進め、年内ぎりぎりの12月28日に一応2機同時に完成しました。ところが La-200 with Toriy radar の方は主脚の長さが不足していて機尾が下がり過ぎ、どうにも納得できないので後日修正することにしたのです。2018年に入ってから一月半の間は、1/200のTu-95x2機を作ったのでこのキットは待機していましたが、Tu-95が完成した翌週に脚の修正を敢行。La-200 with Korshun radar に遅れること約2ヶ月でようやく完成しました。

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キットについて
[Avis 1/72 La-200 w/ Toriy radar] :このキットは先行発売された Avis 1/72 La-200 with Korshun radar の姉妹キットです。相違点は機首のレーダーと主脚(タイヤがダブルで径が小さい)および尾部胴体下のフィン程度で、その他は主翼を始めほとんどのパーツが Korshun radar と共通なので、長所も短所も Korshun radar と同じです。要約すると、長所は形状が正確で実機に良く似ている,パーツのキレが良く、シャープな出来。短所は取付けガイドが無いに等しく、組立てにはそれなりのスキルが要る,各翼のエッヂを薄くするためにパーツ割りが不自然なので修正に手を焼く・・と言ったところです。あと Toriy radar 特有の問題として、当時記の欄にも書きましたが、主脚の長さが不足していて機尾が下がり過ぎるという難点があります。この主脚の長さ不足はちょっとやそっとではない上、構造的にも強度が不足するので、機体を正しく立たせようと思ったらそれなりの修正工作が必要です。ここをどう処理するかはモデラー個々の腕の見せ所になりますから、このキットの完成品を観る時は主脚に注目すると興味深いでしょう。

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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 


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