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La-5 | |
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EASTERN EXPRESS 1/72 La-5 | 完成日 2014年 5月 5日 |
La-5 実機について La-5が実戦に登場したのは1942年で、当時はナチスドイツがソ連に侵攻を続けている時期でした。戦争の大きな流れはその後ソ連が反撃に転じるわけですが、この時期の主力機だったLa-5はおよそ1万機の大量産が行われ、大戦中期に祖国を救った優秀機としてソ連航空史上に名を残しています。技術的には前作の液冷エンジン装備LaGG-3を強力な空冷エンジンに換装したもので、直径の大きい空冷エンジンと妙にスリムな胴体の組み合わせは日本の二式戦や五式戦に通じるものがあります。La-5は搭載しているエンジンの違いにより、La-5(無印),La-5F,La-5FNの3タイプが量産されました。本作例はLa-5(無印)で、最も初期に登場したタイプです。機首に大きなドラゴンマウスとコクピット後方に撃墜マークを描いたこの機体は、46機撃墜のエース、G.D.コストィリョーフ大尉の乗機で、戦争を生き延び、戦後は博物館に展示されました。 |
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当時記 「展示場」のYak-1とLa-7のページにも書いていますが、このキットを作り始めたきっかけは所属している模型サークルの2007年の展示会テーマが「エース」だったことです。私は第二次大戦のソ連エース機を作ることにして、まずトップエースのLa-7、次に女性エースのYak-1と 機首に派手なドラゴンマウスを描いたLa-5の合計3機を同時に作り始めました。予定では11月末の展示会に3機が揃うはずだったんですが・・土壇場でデカール貼りに失敗するなどして結局展示会に間に合ったのはLa-7だけ。残りの2機は展示会という目標を失って未完のまま放置されます。その6年後の2013年にYak-1が完成、さらにそれから1年遅れてようやくこのLa-5が完成しました。従ってこのLa-5は、着工から完成まで7年掛かっています。蝉の一生ですね。 |
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キットについて [EASTERN EXPRESS 1/72 La-5] :キットの箱には機首いっぱいに大きなドラゴンマウスが付いたLa-5の綺麗な絵が描かれていて、一般消費者の気を引いています。私も箱絵に強く惹かれてこのキットを買いました。同梱されているデカールには当然ドラゴンマウスが付いた白の15番のマークがセットされています。しかしこのデカール、あまり良質とは言えず硬くて透けています。特にドラゴンマウスはデカール軟化剤を使ってもなかなか機首の曲面にフィットしないので注意が必要です。キット内容は1/72にしてはエンジンやコクピット内部の表現が緻密で、私はこれはスケールに見合わない過剰なディティールだと思います。しかし、一部にそういう模型作りを好むファン層もある様で、最近(2010年台)ではレジンやエッチングパーツでスーパーディティールを追及するキットも多くなりました。このキットは古い製品の様で、全パーツがプラスチック製です。プラ質のせいか成形技術が悪いのか、細かいパーツの強度が不足していて作っているうちにポロポロ壊れて行きます。作例では主脚支柱,ピトー管およびアンテナ支柱を金属線などで自作しました。大物パーツの合いはまずまずです。形状は詳細は分かりませんが、私の様な一般人が普通にアクセスできる資料本や実機写真などと比べる限り、良い線行っていると思います。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
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