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MiG-17 | |
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BILEK 1/72 MiG-17 | 完成日 2011年 5月14日 |
MiG-17 実機について MiG-17は1951年のツシノ航空ショーで初めて公開されましたが、飛行場の上空を通過するだけの飛行展示だったので詳細はその後も長くはっきりしませんでした。実態はMiG-15bisを元に飛行性能の更なる向上を狙って開発されたもので、MiG-15との主な違いは主翼とエンジンです。主翼は前縁後退角45度の薄翼となり、境界層制御板も片翼3枚に増加。エンジンはまずMiG-15bisと同じクリーモフVK-1Aから始まり、このエンジンで最大速度マッハ0.93,それにアフターバーナーを付加したVK-1F装備でマッハ0.97と、惜しくも音速突破は成りませんでしたが、上昇性能を除く全ての性能でMiG-15を上回り、ソ連本国はじめ共産圏諸国で広く使用されました。サブタイプはVK-1A装備の初期生産型がMiG-17(無印),VK-1Fを装備してMiG-17F,これにレーダーを搭載した全天候型がMiG-17PFです。最初期型のMiG-17(無印) はアフターバーナーが無いので尾部がほっそりしていて、エアブレーキも細長く面積が狭いのが外見上の特徴になっています。 |
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当時記 2011年の春先、La-176を作っていたときに待ち時間が非常に長い工程に差し掛かりました。時間がもったいないので裏作をやることにしましたが、そのとき選んだのがこのBILEKのMiG-17です。BILEKと言っても中身は DRAGON だと判っていたので、いつもロシア東欧系のキットはかり弄っている私の路線からは外れますが、たまにはまともなキットを作るのもいいかと思ったんです。作り始めて見ると流石に組み易く、ただ組み立てるだけならスラスラ進みます。しかし所々修正が必要な部分も残してあって、修正工作なしでは物足りなくなってしまったモデラー(筆者含む)も十分楽しませてくれる一品でした。これの制作中に本家 DRAGON の MiG-17 を2個入手。さらに AZmodel からは 1/72 MiG-17 の決定版と言うべきキットも発売されてそれも購入。1機作ってる間に同機種のキットを3つも買ってたらいつまでたっても在庫は減りませんよね。 |
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キットについて [BILEK 1/72 MiG-17(無印)] : BILEKのMiG-17は中身はDRAGON製です。釈迦に説法ですがDRAGONは香港に拠点を置くプラモメーカーで、東西両陣営の接点という特徴を活かし、東側の兵器の模型を西側の工業技術で生産して西側の流通ルートに乗せてくれるありがたい存在です。DRAGONのMiG-17が出る前は1/72のMiG-17と言えばKPのPFかハセガワでした。ハセガワのキットは冷戦期に西側で開発されたキットなので、実機と違う点が多いことに文句は言えません。そんなハセガワに比べればKPのキットは随分実機に近く、自分としてはほとんど完璧と思っていた時期もありました。でもこのDRAGON金型のMiG-17を作って比べてみると、KPはデフォルメされていてゴツい感じがするのが分かります。一方DRAGONはKPとは逆方向にデフォルメされていて細身で線が柔らかく、優しい感じです。結局正解はKPとDRAGONの中間にあるわけで、2010年に発売されたAZmodel のMiG-17Fがそれに当たると思われます。しかし、模型にとってデフォルメは有効な表現手段ですから、他の型に比べて実機の尾部が細いMiG-17(無印)を作るなら、細めにデフォルメされたDRAGON製を選んで正解だったのかも知れません。 |
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制作記があります。よろしかったらぜひご覧下さい。 |
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